おばちゃんDays

調理師たき子によるオオサカのおばちゃんブログ

ウイルス性イボとの闘い『こうして息子は完治した』

尋常性疣贅って?
こんにちは、たき子です。

尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)という病気をご存知でしょうか?



簡単に言うとウイルス性のイボの一種です。
イボといっても小さい子どもによくできる水イボや老人性イボなどいろいろありますが、尋常性疣贅は、ヒトパピローマウイルスによるイボのことを指します。

たかがイボと軽視することなかれ。
こじらせるとやっかいで、しかも決め手になる治療がありません。
治療の効き目が人によって違うので、自分に合った治療方法を行わないと巨大化したり増えたりします。

私の息子も、相当ナンギしましたがこのたびやっと完治しました。
そこで、息子の尋常性疣贅との闘いをご紹介。イボに悩む方の参考になることを願って…。



イボは2年前は小さかった


発症は2年前。足の親指の内側にイボ発見。
この時はまだ小さくて、1か月後も通えば治るだろうと簡単に考えていました。

皮膚科で何度か液体窒素の冷凍法で治療してもらいましたが、よくなりません。
ヨクイニンという漢方薬も処方されました。

この時点でもう少し頻繁に治療していれば、あるいは違っていたのかもしれません。
1か月位病院に行かないこともあったのです。

2週間以上間隔を空けてはいけないのを知ったのはずっと後のことでした。

病院通いがおろそかになったのには、いくつか理由があります。

・部活で土曜日は行けなかった
・皮膚科が少なく混んでいた

皮膚科は数が少なく、診療も午前中だけとか、曜日が限定されているとか、学生や仕事を持つ人には通いにくいことが多いです。

また、通いやすい範囲でいくつかの皮膚科はありましたが、あまり評判のよろしくない所もあり、評判のいい所は2時間待ちとかとにかく混んでいます。

通ったり通わなかったりしてるうちに、イボは増え、大きくなってゆきました。

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この頃イボの治療で試した方法


①冷凍法
健康保険適用。
マイナス170℃の液体窒素で凍傷を起こさせる方法です。火傷ですから治療も治療後も痛いです。治療後数日たつと黒くなったイボがはがれると成功です。
小さいうちは2~3回行えば治ることが多いです。


②漢方薬

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健康保険適用。
ヨクイニンのエキス錠「コタロー」。
ハトムギエキスを抽出し錠剤にしたもの。
1回6錠を1日3回、食間に服用します。
そのままポリポリ食べてもよいです。
美味しいというほどではありませんが、かすかに甘味があります。


③酢水

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民間療法での殺菌成分がイボに効くと聞き試してみました。
お風呂に入る時、酢水に患部をしばらく浸すことを続けてみましたが、効果はありませんでした。


④アロエ
アロエの果肉がイボに効くと聞き、アロエを栽培。貼って寝ましたが効果はありませんでした。


⑤角化症治療剤

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健康保険適用。
角質化したイボを柔らかくする塗り薬
冷凍法と併用。


⑥5本指ソックス

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これは治療ではありませんが、患部が足の指の間だったため、隣の指に移さないよう、5本指ソックスをはいていました(写真は指先用)。



2年たっても治らない。外科手術を検討


いろいろ試してみましたが、イボは一向に小さくなる気配はありません。

そこで、通っていた皮膚科の先生から提案されたのが外科手術でした。

息子はスポーツをしており、足に負荷がかかる事が多いです。
そういう人はイボが治りにくい事があるそうで、スポーツをやめたとたん治るケースがあるとの事。

でも、部活を辞めたり休んだりはできないし、改善する兆候がないので、外科的な手術も検討してみてはどうかという事でした。

外科手術には、高周波メスレーザーがあります。ただし、通っていた皮膚科では手術は行っていませんでした。

そこで手術ができる病院を探すことにしたのですが、それが簡単には見つからなかったのです。



まさかの高額手術代


ホームページで手術を行っている皮膚科を探しました。何件かの皮膚科でレーザー手術ができるようですが、そこは美容整形や形成が併設されている医療機関でした。

その一つに電話問い合わせをしたところ、イボのレーザー手術は行っているとの返答です。
健康保険が適用されるかは、一度診療にきて見せてくれと言われ予約を入れました。

この医療機関では
クールグライドレーザー(生傷にならない。数回治療必要)という方法と、
炭酸ガスレーザー(生傷でい痛いが治療効果が高い。1~2回の治療ですむ)という2種類の手術を行っているそうで、炭酸ガスレーザーのほうが2倍も高い治療費がかかるそうです。

安いクールグライドレーザーのほうで見積りをしてもらうことに。

看護師さんが患部を物差しで計っています。
嫌な予感はしていました。
見積りをするという事は、やはり健康保険外ってことやんね。
説明書に1mm2500円って書いてあったような…。

いくらまでなら出せるか頭の中で一万円札が浮かびます。イボは3個。
願わくば1万5千円以内ですんでほしい。
3万円までなら…いや、5万円まで頑張って出せるかな。

計測終了。思い悩む私に医師が告げます。

「14万円です」

なにーっ!
じゅ、じゅ、じゅうよんまんえん!?

口に出してはいませんが、5倍位に開いていたであろう瞳孔が驚きを物語っていたことと思います。

安いほうの手術で14万円?
じゃあ高いほうなら28万円!?

「どうしますか?」
という問いかけに、驚愕を押し隠し
「やめときます」と答えるのが精一杯でした。

美容外科系列はアカン。他の医者を探そう。
イボの手術をしたことあると言っていた知人Aさんの顔が浮かびました。

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やはりなかなか見つからない
こんなに皮膚科があるのに手術はNO!


高額を提示され驚愕した、ちょうどその夜、イボの手術をしたことがあると言っていた知人Aさんに会う機会がありました。

「今日医者に行ったら14万円って言われた」
「えーっ! 昔手術した時は健康保険きいたよ」

さらに、他の知人Bさをがちょうど皮膚科で勤めておりそこでもレーザー手術をしているというのです。

まず、知人Bさんの勤めている皮膚科へ。
レーザーはやっているけど、シミを取るなど美容目的だけで、イボの手術は行っていないとの事でした。

「どこか知りませんか?」

食い下がると一件の皮膚科を教えてくれました。

「○○皮膚科。ここならやってると聞いたことがあります」

教えたもらった皮膚科に問い合わせると、皮膚科診療は毎日あるけど、レーザー手術をしてくれる医師は一人だけで、その医師の診療日は週に一度水曜日の午後診だけだと言うのです。

水曜日が来るまで時間があったので他も当たってみます。
知人Aさんが以前手術を行ったことがあるという総合病院も問い合わせましたが、今はやっていないとの事でした。

他にも個人医院から総合病院まで片っ端から電話問い合わせしましたが、全滅です。
皮膚科以外にも一般外科にも問い合わせてみましたが、皮膚科に行ってくれと言われました。

知人のおすすめの人気の皮膚科へ電話問い合わせもしました。
何件も受診している事を話し、レーザー手術をしているかを聞きましたが、一度受診してくれと言われました。
人気なだけあって混んでおり、3時間待ちの末、レーザー手術はやっていないとの答えでした。
やっているかやっていないか位は、電話で聞いているのですから答えてくれてもいいのに。

結局、手術をしてもらえるのは美容整形や形成の併設された医療機関で、最初に受診したところ同様、保険適用外で途方もない金額がかかるところばかりでした。

以前はよく、レーザー手術によるイボ切除も行われていたそうですが、最近は健康保険適用内で行ってくれる所はあまりないのだそうです。

大阪市在住なので、地方より医療機関は多いはずなのですが、それでも探しだしませんでした。



やっと見つけた


最後の頼みの綱は、Bさんの勤務先の皮膚科で教えてもらった○○皮膚科。

診療してもらい、今まで色々皮膚科を探したことを話しました。

「やってるよ」
「え!? やってるんですか!」

おそるおそる肝心な点を尋ねます。

「健康保険、使えますか?」
「使えるよ」

やっと見つかった~。
どっと、力が抜けた思いがしました。

けど、

「1回じゃ無理よ。
 3~4回は通ってもらわなあかんよ」

「え? そうなんですか」

息子の顔を見ると「無理」と書いてあります。

この医院は診療時間が終わるのが早いのです。
部活の後では間に合いません。
そんなに部活を休めないと主張する息子に、
「そりゃ、そやろなあ」と医師も同調します。
患者の気持ちを汲んでくれるとってもありがたいお医者さん。

でも、やだやだ、これだから体育会系は。
ちょうど部活もシーズンオフで体力作りの時期だし休めばいいのにと思うのは母ばかり。

こうして、苦労の末、せっかく見つけた皮膚科にも通えないことになりました。

結局、部活を引退する1年半後まで今の冷凍法治療を続け、せめてこれ以上増えないようにするしかないね、という結論になったのでした。



え、ウソ? 治ったって!?


いろんな方法を試してきましたが、まだ試していなかったのはハトムギ茶でした。

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ポピュラーな方法なのになぜ試さなかったかというと、最初に受診した近所の評判のよい皮膚科でハトムギ茶は薄くて効果が少ないと言われていたからです。

薄いハトムギ茶より、ハトムギエキスを凝縮したヨクイニンが処方されていたので、それを飲めばじゅうぶんだろうと考えていたのです。

けど、何件も受診するなかでヨクイニンを服用していても、併用してハトムギ茶を飲んだほうが良いと言われ、ダメ元で飲み始めました。

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市販のハトムギ茶。ハトムギ100%のものを選びました。

飲み始めて約2か月、
「イボ小さくなってる」と息子。
見ると本当に盛り上がりが低くなっています。

それからしばらくして皮膚科へ。
それまで皮膚科には2週間に一度通っていたのですが、都合が悪く1ヶ月ぶりの受診でした。

帰ってくるなり

「イボなくなってるって」
「…え? ない? もう通わんでええの?」
「そう」
「えーっ! やったー!!」

突然の朗報でした。



なぜ治ったのか?


結局、なぜ突然治ったのか、本当のところははわかりません。

推測その一
ハトムギ茶が効いた。
治りはじめた頃、新しく試した方法がこのハトムギ茶です。

推測その二
ヨクイニンが効いた。
実のところ、今まであまり真面目に飲んでいなかったのです。ヨクイニンの瓶が貯まってきていたのがその証拠です。

推測その三
ハトムギ茶とヨクイニンの相乗効果。
ハトムギ茶を飲み始めた時期とヨクイニンを真面目に飲み始めた時期が重なっているので判断しがたいところですが、ハトムギ茶+ヨクイニンではなくハトムギ茶✖ヨクイニンの効果があったのかもしれません。

推測その四
免疫力が上がった。
免疫力を高めると治りやすいそうです。
免疫力を上げる方法として

・体を冷やさない
・栄養価の高い食べ物を摂る
・睡眠を充分にとる
・ストレスを発散させる
・運動で体の内から体温を上げる
・ビタミンCを多く摂る

などがあります。
特に生活を変えたわけではありませんが、しばらく部活の朝練が休みで睡眠不足を解消できていたかもしれません。

推測その五
自然に治った。
よくわからないけどそういうケースもあるようです。



最後に、イボとの付き合いかた


イボがまだ小さいうちは、足の裏にできたりすると、硬くなった角質と間違えて見つけにくいと思います。

けど、指の腹で撫でてみて角質よりさらに硬い突起を感じたら疑ったほうがいいかも。

ほうっておけば無くなるだろうなんて楽観的に構えず、小さいうちに治療するのがベストだと思います。

イボは、簡単に治ってしまうものもあれば、治療が数年に及ぶこともあり、皮膚科医にも正確には治療期間を予測できない病気だそうです。

でも、いつかは治ります。くよくよ悩むのは免疫力的にも良くないですよね。
大丈夫です。今、治療で苦しんでいる人も諦めないで下さいね~!



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