大人顔負け子ども落語「さだ吉寄席」



こんにちは、たき子です。

大阪京橋のビギンホールで年3回開催されている「ビギンさだ吉寄席」に行ってきました。

露の都さん(日本で第一号の女流落語家)が茨木市で開いておられる子ども落語教室『都組さだ吉倶楽部』の生徒さんによる落語会で、春夏冬休みに合わせ、年に3回開催されてます。

JR京橋駅からすぐ、真実の口が目印の京橋商店街を進み、数10メートル歩くと右手に業務スーパーがあります。

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入って右手に入口。

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階段を上がると朝ドラ「ちりとてちん」のポスターが。

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ここで撮影が行われたこともあるそうです。

さらに階段を上がった3階にビギンホールの入口がでてきました。

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木戸銭100円を払い中へ。

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出囃子の音と共に高3の、年長ふたりの挨拶に続き寄席が始まりました。

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会場を沸かせたトップバッター 
 博士家渉太くん


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トップバッターは小学6年の博士家渉太くん。
1週間後には中学生です。
落語を始めたのは4年生から。
得意の噺は「明石飛脚」

今日は「田楽喰い」というお噺です。

クリントンがトランプに惨敗などの時事ネタも取り入れ会場を沸かせます。
独特の飄々とした雰囲気と、するりとかわされるような小生意気な可愛さは変わらないけど、大きくなったなあ。
落語口調がすっかり板につき、中学生になってからも楽しみです。


2番手は紅一点
 ぴょんぴょん亭うさぎちゃん


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小学4年生のぴょんぴょん亭うさぎちゃん。
さだ吉倶楽部の紅一点です。

お姉さんの影響で4歳から落語を始めたというのですから、芸歴長い!
得意の噺は「ちりとてちん」

今日の噺は「つる」。
つる、私の好きな噺です。
わかっていても笑ってしまいます。

元気で笑顔が可愛くて、高座が一気に華やかに。

うさぎちゃんは表情もいいけと、声がとても素敵です。
聞いていて心地よい華やかな声で会場もすっかり引き込まれていました。


ホントに飲んでない? 
 秋風亭もみじくん


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お次は高校1年生の秋風亭もみじくん。

小学1年生から落語を始め、小さく可愛かったもみじくんもすっかりお兄ちゃん。
ロックバンドのボーカルも務めるだけあって今時の若者の髪型がチャラさ満点です。
得意の噺は「宿屋仇」

今日は「替り目」という噺。

「替り目」は酔っぱらいの噺。
最初から最後まで酔っぱらっている。
想像ですよ、と念を押したのがかえって怪しいなあ。ホンマに飲んだことない?

と言いたくなる位、立派な酔っぱらいぶりでした。
聞いてる私がうどん屋のおっちゃんになった気分。絡まんといてー(笑)



前半のトリは 無敵亭大我くん


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高校を卒業したばかりの無敵亭大我くん。春から大学生です。
落語を始めたのは小学5年生から。
さだ吉倶楽部の自称羽生結弦(笑)。
爽やかな好青年です。
得意の噺は「仏師屋盗人」

今日の噺は「般若寺の陰謀」
大我くんの後ろにお寺が見え、そこでしゃべってるお坊さんが見える。
場を作るのが本当に上手なんです。
流暢なのはいうまでもないけど、この人のとぼけた雰囲気、好きやなあ。



可愛いだけじゃない
 独楽家なおい丸くん


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中入り後は、今回で2回目のさだ吉倶楽部のニューフェイス独楽家なおい丸くん。小学4年生です。
おじいちゃんがテレビで見ていたのをきっかけに5歳から落語を始めたと、はきはき答えてくれました。
得意の噺は「商売根問」

今日の場所は「転失気」
可愛い見た目とのギャップにやられてしまいましたわ。
丸坊主頭の着物姿はまるで一休さんのようなのに噺が始まると七変化。
表情は豊かだし声はよく通るし面白かった!



大トリは今回で卒業
 乗り亭寅公くん


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トリは高校を卒業、さだ吉倶楽部も今回で卒業の乗り亭寅公くん。落語を始めたのは小学3年生。
得意の噺は「善哉公社」

今日の噺は「船弁慶」
ずっと見てきたけど、今日の高座が今までの最高だったと思います。
一皮剥けたというか、噺に一本筋が通ったというか。
これからはもう子どもじゃないんだという寅公くんの覚悟のようなものを感じました。素晴らしかったです。


お兄ちゃん3人の挨拶で寄席はお開きに。

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春の一日、笑ってすごした数時間。
夏には第20回を迎えるビギンさだ吉寄席、また楽しみにしてますね!