おばちゃんDays

調理師たき子によるオオサカのおばちゃんブログ

ここが変だよ?少年野球

本音&暴露トーク炸裂?

こんにちは、たき子です。

先日予告させていただいたように、今回は野球と父母の関わりについて、これまで(小1〜高3までの12年間)見聞き体験してきた事を本音トークで書きたいと思いま〜す。

野球の問題としては、最近取りざたされているピッチャーの投げ過ぎ坊主頭などさまざまありますが、今回は親の関わりに限定してたき子が実際に経験したり見聞きしてきた事を暴露?させていただきます。

長い記事となってしまいましたので、たいして興味のない方は見出しだけパパッと拾い読みしちゃってくださいね〜(^o^;


野球をやる子どもが減っている?

野球をやる子どもが減っていると言われてから久しくなりますよね。

でも、本当のところはどうなのでしょうか?

マスコミが大げさに言ってるだけじゃないの?


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正解は。。。本当です!

実際に息子が小学生の頃に所属していたチームは、単独では試合ができる人数が集まらず合同チームとなりました。

また、1流メジャーリーガーを輩出した某中学硬式野球チームも、去年の新入部員がたったの1名だったとかで(結局その1名も退部)メンバー不足に陥っているそうです。

こうした例は枚挙にいとまがなく、いっときは栄華を極めたように見えるチームも軒並みメンバー減少&衰退しているんですよね(*_*;


野球選手はダサい?

たき子が関西だからなのかもしれませんが、これまでは野球がダントツ人気のスポーツでした。

ところが最近はサッカーチームに入る子どもが増えています。

サッカーと比べると野球は、

 1 . 野球は(髪型などが)ダサい
 2 . 野球は練習がキツイ
 3 . 野球は親の負担が大きい

こうした事が野球離れの原因となっているようですね〜。

特にオカンの間では、

 サッカー = チャラ男
 野球   = ダサ男

認定されてるらしいです(-_-;)
「プロ野球選手よりサッカー選手のほうがイケメン」だと強調されたりしますからね〜。

ちょっと待った!!
それは違うんでないかい〜!

イケメン野球人だっているし(鳥谷とか鳥谷とか鳥谷とか)、だっさいサッカー選手だっておるやろが〜!!

髪染めたり伸ばしたり、ゴール決めたら踊ったり、チャラチャラしてるからそう見えるだけなんじゃねーの٩(๑`^´๑)۶
(サッカーファンの方スミマセン。野球好きなもんで、ついつい野球の肩を持ってしまう)


親の協力なしには野球ができない

親が子どもをダサい(?)野球ではなくカッチョええ(!?)サッカーをさせたがっているかどうかはさておき、いくら子どもが野球をしたいと言っても、親が首を縦に振らなければどうにもなりません。

昔みたいに空き地で草野球などできない時代ですから、どこかのチームに入る以外は野球をやる手段がなくなってきているんですよね。。。



でも、家の事情もしくは親の拒否感が強い場合はどうにもなりません。

実際、たき子もそういう家庭をいくつも見てきました。

。。。とうことで、その中の一例を取り上げてみたいと思います。


ある親子の間に入った亀裂

息子の友人に、とても野球センスのある子がいました。

その子は小学1年生からずっと野球をやりたがっていましたが母が負担を嫌い、小学3年生の時にやっと野球チームに入らせてもらえました。

地域に、親の負担の軽いチームがあったのですよね。

中学では、本格的に野球をやりたい子は皆硬式チームへ行ったので、その子も硬式チームに行きたがって何度も親に頼んでいました。

だけど、どうしても母は首を縦に振らず、彼は硬式チームではなく学校の部活(軟式)へ入りました。

しかし、その後も硬式チームでやりたいという思いがくすぶり続け親とギクシャクした彼は、高校ではもう野球部へも他の運動部へも入ることはありませんでした。




ここからは推測ですが、周りの友達の親は負担を顧みず自分のために頑張ってくれてるのに、自分の親は自分のために苦労してくれる気がないのだと彼は考えたのかもしれません。

こうした思いを多感な中学時代に味わい亀裂が入ってしまったのではないか。。。そんな風に思えるのですよね。

親の負担がもう少し少なければ、彼もずっとやりたがっていた硬式野球をできただろうし、親子関係まで悪化することもなかったのではないかと思うと残念です。


確かに父母の負担は大きい

親の負担が大きいというのは、多くのチームで残念ながら事実です。

では、具体的にどんな負担があるのか、たき子の知ってる範囲内で上げてみますね(^o^)


①お茶当番

多くのチームでお茶当番があります。
担当するのは主に母です。
お茶当番に当たった保護者は、長い時は朝の6時頃から夜の7時ぐらいまで拘束されます。

猛暑の炎天下も、極寒の真冬も同じです。

チームにもよりますが、お茶当番になると、指導者や来客やOBに提供するお茶やコーヒーの用意や選手用のお茶やスポーツドリンクの補充をします。

夏場は氷を大量に用意しなければならないため、冷凍庫は常に牛乳パック氷で占領され冷凍食品を買って入れるスペースはありません。



お茶当番だけなら月に一度程度ですみますが、ドライになれない優しい人が多いニッポンです。
お茶当番じゃなち人も付き合いで何人も来ます。

それに、グランド練習ならまだしも、試合や練習試合の場合はやはり我が子を応援したいですからね。

見に来る以上、チームをスルーできる人はかなりのツワモノです。
中にはそういう人もいますが、白い目で見られています。。。


②指導者の昼ご飯
代々お重箱が受け継がれるチームも

指導者のお昼ご飯を用意するチームも多いです。
ほか弁やコンビニ弁当を買うチームが多いようですが、経費削減のため手作りするチームもあります。

そんなチームの中には、お重の弁当を用意するしきたりのある中学生チームもあります。
毎年卒団する前には、先輩保護者から後輩保護者に伝統のお重箱が引き継がれるというからすごいですね。。。

一の重にはメイン、二の重にはサラダ、三の重にはデザート。。。というように数名で手分けして作るのだそうです(。ŏ﹏ŏ)


③車出し

保護者に求められるのはお茶当番だけではありません。

車のある家庭は、休日の車出しを求められる事が多いです。
車の運転なので父が中心となります。

公式戦、練習試合とも子ども達が自分で移動できない場所(山の中とか)でやるケースが本当に多いのです。

バスを持っているチームなど一握りですから、殆どは父母の協力によって成り立っているのが現状です。


④試合の運営

小学生野球も中学生の硬式野球も、県や府の大会といった大きな公式戦は年に数回です。

ところが、それ以外に地方大会がたくさんあります。
地方大会は、どこかの野球チームが主催で運営しているので、その運営チームの保護者は運営期間さらに大きな負担を背負うことになります。



指導者や選手だけではなく、審判団へのお茶や昼食・おやつの準備、参加チームの受付、駐車場の案内、スコアの管理、試合後のトイレ掃除などなど多岐に渡ります。

大会が1日で終わることは殆どないので、数日間チーム総出で朝から晩まで運営にあたります。

中には、毎年お盆の3日間を大会日と決めているチームもあり、酷暑の中それこそ盆も正月もなくチームのお手伝いに明け暮れることになるのです。


⑤その他の負担

親が子どもより早くグランドについて草むしりをする中学生チームもあります。

雨の後は父母がグランドの水取りをすることも多いです。

グランド整備やグランド外に出たボール探し、練習の後の掃除、日除けテント張りスコアつけなどなどチームによっては膨大な負担がのしかかってきます。


雨傘禁止!?
首をかしげたくなる独自ルール

負担だけではなく、首をかしげたくなる独自ルールのあるチームもあります。

たとえば夏のサンダル履きでの当番は注意されるチームがあります(あるというか多いです)
相手チームに対して失礼だからだそうです。

首にタオルを巻くのが禁止のチームもあります(だらしないかららしい)

つばの広い帽子が禁止のチームも、サングラスが禁止のチームもあります。



この他、父の半ズボンが禁止、日傘が禁止、日傘どころか雨傘が禁止のチームだってあるんです!

雨か降れば傘をさせないのでカッパを着ないといけません。
傘を持つと片手が塞がり、お茶を出したりする時にサッと対応できないからなのだそうです。

また、試合中は5回のグランド整備時にしかトイレに行ってはいけないチームもあります。
膀胱炎になったらどうすんねん(・ัω・ั)


先輩父母には絶対服従

野球の場合は年齢で序列が決まります。

それがそのまま父母の序列にも影響するという不文律があります。
先輩父母の支持は絶対ですから、1年生の間はぶっちゃけパシリというチームが多いです。

裏方としてインターバルのお茶の用意などをさせられるため、1年生の間は我が子が出場しているのに応援できないというようなチームもあります。


試合後は選手と一緒に反省

試合後には選手の輪の外に集まり、監督の話を父母が一緒に聞かなければならないチームもあります。
監督の話を受けて家族でも選手を応援してくださいという理由だそうです。


母はお色気、父は貢ぐ君

指導者へのサービスがエスカレートしてくるチームもあります。
何とか我が子を取り立ててもらおうと、中にはお色気作戦でミニスカでお茶当番をするなんていう、涙ぐましい努力をしている母もいるのです。

指導者に取り入ろうとするのは母だけではありません。

例えば指導者が居酒屋を経営していたとすると、父は常連客になり売上に貢献するというのもよく聞く話です。

「貢ぐ君」なんていう言い方はいまや死語ですが、まさに貢ぐ君がこの世界では健在なのです。


家庭の事情を考慮してくれるとは限らない
余暇もあきらめたほうがいい

弟や妹など下の子が小さいからというような家庭の事情を考慮してくれるチームばかりとは限りません。
よっぽど生まれたてとか0歳児でない限り、多くの未就学児の多くはグランドへ連れて来ることになります。

また、家族旅行どころか週末のお出かけの予定も立ちません。

小中学野球の多くは週末の練習&練習試合のスケジュールが決まるのが直前の木曜日ぐらいだったりするからです。


高校では負担は減るが。。。

こうした保護者による滅私奉公は、多くの場合高校ではかなり軽減します。

チームにもよりますが、高校生は基本は自転車か公共交通機関で試合会場へ行けますし、指導者はボランティアではなく教師なので基本的にはお茶を出す必要はありませんから。

ただ、本来必要のないこれらの行為を自ら買ってでようという保護者のいるチームも存在します。

たき子の息子の通っていた学校の野球部もそうしたチームでした。


時代にそぐわない

小中学生チームの場合、ボランティアで指導してくれる指導者に対してせめてものお礼という事でお茶や食事の提供をしようとするのは、心情的には理解できなくもありません。

ですが、そもそも指導者もボランティア、保護者もボランティアという構図自体が時代にそぐわないことを深く考える人はあまりいません。



こうした負担をなくしていかないと野球人口は減るばかりだと、少しでも負担を減らすように舵を切ったほうが良いのではないかと提案したこともありますが、その都度却下されました。

ずっとやってきた事を自分たちの代でやめる、つまり悪者になるのは嫌だと言われました。

今まで「ちゃんと」やってきたOB達からどう思われるかを非常に気にし、今までのやり方をなるべく踏襲しようとします。
そして中には、これまでより手厚い「お手伝い」をしようとする人も現れます。

伝統協調性を重んじる野球の世界では、たき子のような考え方のほうが異分子なのです。


野球人口が減る原因は他にもあるが

野球人口が減っている理由は、もちろん他にもいろいろあると思われます。

そもそも年々酷くなる猛暑の中、外でやるスポーツ自体が敬遠されていますしね。



また、昔のように空き地はほとんどなく、公園では禁止され、野球ごっこどころかキャッチボールすら気軽にできる場所は減ってきました。

グランドですら、ボールの音がうるさいと苦情がくる時代ですから(^.^;

また、アマチュアスポーツのバワハラ問題もありますよね。

こうした原因もあるとは思いますが、過度な父母の負担が原因の一つであることは間違いないです。


楽しんでる人も多いが

もちろん、「お手伝い」を負担と考えず楽しんでいる方もたくさんいらっしゃいます。

ヘタすると子どもより熱心な父親や、子どもを構いたくて構いたくて仕方のない母親にとっては、負担など物の数でもないのでしょう。

そういう熱心な父母は、口を揃えて言います。

私たち楽しんでるから!



確かにそういう側面もあるでしょう。

だけど、本当に心から楽しんでるなら、父母会のお手伝いをせず試合開始の時間直前に試合だけ見に来て終わればさっさと帰る(本当はそれが理想なのだと思いますが)一部の保護者に対し白い目が向くことはないと思うのです。


交友関係は広がるのは確か

私自身、息子の野球を通じて交友関係も広まりました。

週末の度、土日を過ごしてきた親たちが仲良くなるのは自然の道理ですからね。

ただ、物事は表裏一体。
望まない付き合いも発生してきます。

決起集会、激励会、忘年会、新年会。
何かと口実をつけて毎月のように開催される飲み会。



体育祭では野球部保護者が息子のコネで席を陣取り「こっちこっち」と半ば強制的に仲間扱いされます。

あの試合はすごかった〜って我が子自慢話ばかりの飲み会や、必要以上の席取りって、

。。。。。。そういうのたき子ムリなのよ_| ̄|○

まあ、それはたき子が無理なだけであって、多くの父母は楽しんでるというのは本当だと思います。

楽しめるのは羨ましいですね〜。



野球と保護者の関わりに関してはそれだけで1冊本が書けそうなぐらいのエピソードがあるので、ここではこれ位にしておきます。

結局最後のほうは、団体行動が苦手で協調性のないたき子の性格を暴露しちゃう事になりました。。。そっちの暴露かよ〜(;´∀`)

でも、周りを見る限り5人に1人ぐらいはたき子のような思いを持ってるみたいなのですけどね。。。4対1ではやはり少数派ですね(¯―¯٥)

今回書かせていただいたのは極端な例が多く、負担の軽いチームもあれば重いチームもあります。

実際、息子が所属していた中学チームは、かなり負担が少ないチームでした。

最後に、頑張ってる父母に対して批判的な記事になってしまいましたが、少なからずこうした意見もあるということを付け加えさせていただきます。

以上、長い記事をお読みくださいまして、ありがとうございました(_ _;)