おばちゃんDays

調理師たき子によるオオサカのおばちゃんブログ

3月11日に思う

震災の日の記憶

こんにちは、たき子です。

東日本大震災から今日で6年になるんですね。

あの日、私は保育園の調理室で、栄養士の女の子と二人、園児のおやつ作りをしていました。

「揺れてます?」

最初に異変に気づいたのは彼女でした。

「めまいかと思ったけど、揺れてますよね?」
「そういえば」
「地震情報見てきます」

その時点ではまだ、そんな大きな地震が遥か遠方の東北で起こっているなどとは夢にもおもわず、近畿のどこかでちょっとした地震が起きたのだろうと思っていました。

「でっかいみたいですよ。東北らしいです」
「東北? そんな遠くの地震で大阪まで揺れるって…それ、やばいんちゃう」

園児のおやつを作りながらも気にかかり、しばらくたってもう地震情報をチェックしに行った彼女の手には携帯が握られていました。

「何か、車とか流されてます」
「車!? まさか」

半信半疑で見せてもらうと、当時まだガラケーだった携帯の、小さい画面に津波で何台もの車が流されている映像が映っています。

その時初めてとんでもないことが起きている事を知ったのでした。


わずかばかりの募金


数日後、マンションの組合員の方が募金を集めに訪ねて来られました。

出きる範囲でわずかばかりの募金をさせてもらおうと財布を取ると、当時小学生だった息子も「おれも」と、おこづかいの中から募金しました。


言い訳でも何もしないよりマシかも



今日、各メディアで震災の報道を特集しています。

最近募金も何もしていない自分に後ろめたさを感じながら震災のニュースを見ていて、生協でカタログと一緒に入っていた封筒のことを思いだしました。

「ハンガー・フリー・ワールド」という国際協力NGOに書き損じハガキや未使用切手、中古音楽CDなどを送り、飢餓に苦しむ人々に寄付するという活動です。

中古音楽CDならたくさんあります。

後ろめたい自分への言い訳みたいな行為だと自覚しながら、動機はどうでも何もしないよりはマシだろうと封筒にCDを入れることにした、そんな今日、3月11日でした。