おばちゃんDays

調理師たき子によるオオサカのおばちゃんブログ

『鶏の丸焼きサフランライス詰め』を家で焼く。特別な日のご馳走

丸鶏が届いてない!?

こんにちは、たき子です。

昨日我が家の夕飯は、一足早いクリスマスディナーでした。



メインはクリスマスの定番、鶏の丸焼きです。

鶏の丸焼きに使う丸鶏は、ほとんどのスーパーなどではクリスマスシーズンだけ売られています。

今年でいうと、23~25日なら予約無しでも買えるはずなのですが、私が欲しいのは22日で普通に陳列されているかは微妙なタイミングでした。

そのため、2日前の20日に鶏を予約しに行ったのですが、最初に訪れた大手スーパーでは、

「集計が終わってるので…10日ほど前に来てもらえたら良かったのですが」

との返答。

 集計?
 10羽や20羽注文するわけじゃあ
 あるまいし
 たった一羽の丸鶏を注文するのに
 10日前って何だそれ

融通のきかなさにあきれて、他の中堅スーパーへ。
そこでは、すぐに仕入元へ問い合わせてくれ丁寧に対応してもらえました。

そして22日夕方、頼んでおいた丸鶏をもらいに行くと…

「予約は明日では!?」

と言われてしまったではありませんか。

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

スーパーのお兄さん、23日と間違っていたんです(汗)。

「大丈夫。…明日でも大丈夫です」

と答えたのですが、お兄さん、こちらが恐縮するほど謝って下さいました。

最初23日は仕事の予定だったので、前日から仕込んでおこうと思っていたのですが、22日に仕事をすませてしまったので休めることになったんですよね~。

22日の朝から仕込めば間に合うので、そんなに恐縮されることでもなかったんです。

私としては、けんもほろろに断ってきた最初のスーパーの店員のほうがよっぽどアウトです。
それに比べたら、間違えても親切に対応してくれたお兄さんのほうがよっぽどいいですよ~。

私だって仕事でヤバイっ!って思うようなこと日常茶飯時ですf(^_^;

あいだみつおではありませんが、“人間だもん”♪


おまけしてくれました

昨日、23日の朝に再びスーパーを訪れると、昨日のお兄さんが丸鶏を持ってきてくれました。

見ると、980円の値札が貼られています。

 あれ?
 安くないか?

同等品が陳列されていたのですが、その値札は1580円だったんです。

「お安くさせていただきました」

そんなん、いいのに~と一応言ってみたのですが(笑)、結局980円(何と4割近くも安い!)で買わせていただきました♪

 得しちゃったな~
 クリスマスプレゼントって
 思っておこう♥

こうして買ってきた丸鶏がこれ。



重さは1.5kgあります。

大きすぎず小さすぎず、ちょうどいいサイズです。
うちのオーブン高さがないからあまり大きいのは焼けないんよね~。

それに、大きければ大きいほど中まで火を通すのが難しいので、これぐらいがいいんです。

それでは、この丸鶏を使った『鶏の丸焼きサフランライス詰め』レシピをどうぞ~♪


レシピ
『鶏の丸焼き サフランライス詰め』




材料

 丸鶏     1羽
 塩      小さじ2
 胡椒     適量
 オリーブ油  適量
 ローズマリー 適量
 ニンニク   1かけ

 米      1合
 玉ねぎ    1/4個
 ニンジン   1/4本
 サフラン   10本位
 水      炊飯器の分量より2㎜少ない量
 コンソメの素 1/2個

 焼き野菜   適量
 オリーブ油  適量
 塩胡椒    適量
 
 ベビーリーフ 適宜
 
作り方

鶏の下味をつける

①鶏は首と肛門回りの脂を取る。



けっこうごっそり取れます。



②背肝を取る。



買ってきた丸鶏は、内臓は抜いてくれていますが、取りきれていない背肝が胸骨の回りに残っているので、手を突っ込んで取り除きます。



③背肝を取ったお腹の中を流水で洗います。



④キッチンペーパーでキレイにふいて、塩、胡椒をすりこみます。



お腹も中やモモの付け根などにもしっかりと塩をすりこみます。

※追記
この後、酒と水を合わせた物に浸けて3時間ほど冷蔵庫で寝かせておくとジューシーになります。

⑤全体にオリーブ油を塗り、ローズマリーをふり、ニンニクスライスを貼りつけます。




サフランライスの作り方

①米は洗い、15分浸水しておく。
玉ねぎとニンジンはみじん切りにする。

②炊飯器に米を入れ、規定の水分量より少し控えめに水をしかけ(メモリより2㎜少ない位)、玉ねぎ、ニンジン、コンソメの素、サフランを入れる。



米は浸水しすぎず、通常の炊飯よりも短くします。
サフランは入れすぎると香りが強すぎてクセが強すぎるので、控えめにします。

③炊き上がれば8分蒸らし、ザルにあけて冷ましておきます。



鶏に詰める1時間ほど前には炊きあげておきます。

蒸らす時間も水分も少な目にするのは、鶏に詰めて焼くため、固めに炊き上げたいからです。
かといって、全く浸水しなかったり、水を減らしすぎると芯が残ります。
いろいろ試した結果、この作り方が良いようです。


鶏に詰めて焼く

①鶏の首の方の穴をつまようじで留めてふさぐ。



②サフランライスを詰める。1.5キロ位の鶏にちょうど1合のサフランライスが入ります。
ぎゅっと、押しこんで全部詰めてしまいます。



③穴をつまようじで留めてふさぐ。



④足をタコ糸でしばり、油を塗った焼き網の上に置く。



⑤鶏の回りに焼き野菜を置き、塩胡椒して、オリーブ油をかける。
鶏にもオリーブ油を塗る。



私は、パフリカ、じゃがいも、カボチャ、ニンジン、ブロッコリー、エリンギを乗せました。


オーブンで焼く

①230℃に余熱しておいたオーブンへ入れて焼く。



②20分ほど経てば、一旦取り出して焦げやすいニンニクを除き、焼けた野菜も取り出しておく。
鉄板に落ちた油を鶏に塗り、再びオーブンで焼く。



③さらに20分後、鶏をひっくり返し、裏面も焼く。



オーブンの種類によっては引っくり返さなくても焼けるタイプもあるかと思います。



④さらに30~40分、皮がパリっとなるまで焼けば完成です。




切り分けて食べる
焼けた鶏の丸焼きは、まずモモ肉を切り分けます。



足を持って根元に包丁を入れると簡単に切り離せます。



次は背中の真ん中に包丁を入れます。
少し力が要るので気をつけて切ります。



サフランライスを取り出し、いただきま~す♥




作りはじめて四半世紀

この『鶏の丸焼き』、我が家ではクリスマスの毎年恒例です。
作りはじめて早や四半世紀ほど経ちました♪

昔、心斎橋にあった行きつけの店で、生まれて初めて食べた鶏の丸焼きに感動して、作り方を教えてもらったんです。

その店では、中の詰め物は角切り野菜だったのですが、私はサフランライスを詰めています。



鶏のエキスが染み込んだサフランライスは取り合いになる美味しさ♥

味つけは塩胡椒とオリーブ油、ニンニクスライス、ローズマリーだけですが、塩をしっかりしているので、ソースも必要ありません。

大変そう~と思われるかもしれませんが、中に詰め物をしなければ、作業はぐっと楽になって、それほど手間はかからないので気軽に焼けますよ~。

鶏の唐揚げも好物だし、ケンタッキーフライドチキンも大好きです。
でも、年に一度自宅で鶏の丸焼きを焼いてみませんか?

焼きたては格別ですよ~♪

これ一つでじゅうぶん食卓が華やぐので、他はスープぐらいでOKなのも助かります。

毎年恒例だからメニューをあれこれ考えなくていいし、いろいろ作るより楽なんじゃないかな~と思います。

難は一番美味しいモモが2本しかないことかなあ。
うちは二人だからいいけど、子どもが3人とかなら絶対紛争がおきますよね(笑)!



丸鶏を使わない、鶏モモ肉を使ったローストチキンのレシピはこちら