おばちゃんDays

調理師たき子によるオオサカのおばちゃんブログ

アホみたいに安い大根

がもよんのアバウトな八百屋

こんにちは、たき子です。

この冬、あれほど苦しめられた野菜の高騰も一段落。

やっと手頃な値段で野菜が手に入るようになってきました。

そんな折、がもよん(大阪市城東区蒲生四丁目界隈のこと)の八百屋で大根を買った時のことです。

大根が3種類も並んでいます。。

160円の大きいの。
120円の中ぐらいの。
そして鮮度イマイチぽい80円の。

 どれにしよう~

迷っていると、八百屋のおっちゃんが声をかけてきました。

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「大根か?この160円のは最高品質やで。賞も取ってる大根やねん」

でもねえ、最高の大根がいるような、大層な料理を作るわけちゃうねんなー。

私が、

「こっちは80円?」

と、指差すと、

「それか?それ全部で100円でええわ。明日休みやからな」

 全部って、6本ありますけど!
 1本80円の大根が、6本で100円

 どんな計算やねん!

…とずっこけそうになりますが、実はこの八百屋のおっちゃん、気まぐれというか、アバウトというか、時たまこういうわけのわからない価格設定をかましてくるのです。

安くしてくれるだけではなく、時にはバナナ1房タダでくれたりもします。

ナメコをもらった時は、味噌汁にしようと封を切ると腐っていた、とかもありましたけどね~。

でもまあ、タダだから文句も言えないわけで、その時は、ナメコの入っていない豆腐だけの味噌汁を食べました。


うまい話はそうそうない

片手にずっしり、合計3.8キロの大根。
重~っ!



でも、

 6本100円、6本ひゃくえん♪
 アホみたいに安いや~ん♪

心はホクホク。
大根飯に、大根の煮物に、大根の浅漬け
今日からしばらく大根尽くしや~♥

と、ウキウキしていた私ですが、やはりそんなにうまい話はありませんでした


包丁の刃が入らない

帰宅して、大根を切ろうと包丁を手にした私は、今まで経験した事のない違和感を覚えたのです。



 お、おおっ?
 包丁の刃が入れへん…!

そう、ただ大根を筒切りにしようとしただけなのに、ものすご~く硬いんです。

 お前はカボチャか!?

…話を盛りすぎ?
うん、でもそれ位硬かったんですよね~。


煮物を食べるのにも四苦八苦

とりあえず厚めに皮を向き、煮物にしたのですが、これがとんでもない代物でした。

煮崩れるほど大根を煮込んでも、筋は全く変わらずプラスチックの網のような筋が残るだけ。

皮に近い筋が固すぎて、噛めないし飲み込めない!



普通は硬いといってもほどがあります。

料理によっては皮をむかないこともあるし、むいてもキンピラにして食べる位なのに、こんな食べられない位の筋があるなんて。

口に入れては筋を出してくる息子に、

「ゴメ~ン!頑張って食べて~(汗)」

と、テヘペロ(イタい)。


うまい話には罠がある?

その日は何とか可食部を食べ、残りの大根は厚~く皮をむいて消費しましたが、皮だって、するするカツラムキなんてできないんですよ~。

バリバリだから、ピーラーも役にたたないし、包丁でそぎ落とすようにして皮を向くのも一仕事。



むいた皮の厚さは約5㎜。
大根は半分ほどになりました。

残飯いっぱい!
ちなみに、皮を極厚にむいた後の大根は美味しく食べられました♪

これ、値札通り1本80円で買ってたら暴れてるで~、おっちゃん。

結論。
アホみたいに安い大根の皮は、アホみたいに硬かった!


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4月2日(月)


三日見ぬ間の桜

世の移り変わりが激しいことの例え。