使うのはスプーン1本!『切らないキウイの食べ方』& 大阪市の小学校給食フルーツ事情
洗い物を増やしたくない
こんにちは、たき子です。
ある日の夕食後のことです。
キウイを食べよう♥
スプーンとナイフを取りに行ったのですが、洗い場に積まれたフライパンや鍋の山を見て心底うんざり。
スプーンだけを握りしめて食卓に戻りました。
ナイフ一本足りとも、これ以上洗い物を増やしたくなかったんです。
スプーンだけで食べてみせる!
スプーンの柄の角でキウイに少し線を入れ、そこからスプーンをキウイと平行に差し込み、リンゴの皮をむくように、キウイの皮だけ薄く削いでゆくと…
いける、いける♥
思ったよりスルスルとむけました♪
1/3ほどむいたら、後はホジホジ。
美味しく食べました。
以上!
今日はこれでおしまい~
…では、いくらなんでもあんまりなので、スプーンでむいていて思い出した、大阪市の小学校給食調理員をしていたときに知った、大阪市小学校の給食フルーツ事情をご紹介させていただきます♪
調理員にとって皮むきは大変
大阪市の小学校給食では、最近キウイは出ません。
数年前、関東のどこかの小学校でキウイでアレルギー症状を訴える児童が続出し、それ以来出されなくなったのではないかと思います。
それ以前は提供されていました。
調理員には嫌われものだったんですけどね~。
2つに切るだけだから楽なのでは?
いえいえ、そうとばかりも言えないんです。
キウイは一人につき1/2個提供されていました。
キウイの表面の毛がつかないよう、2つに切った断面を合わせて食缶(給食を入れてクラスに運ぶバケツのような容器のこと)に入れます。
でも、断面を合わせて元の丸い形で入れてゆくとたくさんの数を入れるのが難しいんですよね~。
決まった大きさの食缶に、フタをできるよう入れるのは案外時間がかかる作業なのでした。
とはいえ、皮をむかなければならない果物に比べると楽勝なのも事実です。
大阪市の小学校給食で出される果物のうち、梨と柿は皮をむきます。
これがすご~く、すご~く大変な作業なのです。
しかも、梨はたいていグラタンなどと組み合わされます。
グラタンも、20分ぐらいかけて小麦粉をからいりしたり、マカロニを下ゆでしたり、いためて煮てバットに入れて、粉チーズとパン粉をふって焼くという、手順の多い献立なので、梨とグラタンは最強に手のかかるコンビなので、この日はローテーションで休むパートさんも総動員したりするんです。
全ての学校で皮をむくわけではない
こんな手のかかる梨の皮むきですが、実は、大阪市の全ての小学校で梨や柿の芯を取ったり皮をむいたりしているわけではありません。
業務依託されていない学校では皮や芯がついたまま出てくることは珍しいことではないんです。
理由はズバリ人手が足りないからです。
業務依託されていない学校、つまり大阪市の職員が配置されている学校では、業務依託の約半分の人数で給食作りを行っています。
多分、人件費が高いので、公務員である職員は最小限の人数しか配置されていないからだと思われます。
そういう事情もあり、業務依託に移行しているんですものね~。
大阪市の給食調理マニュアルにも、例えば梨なら、
“流水で3回洗浄して1/4にカットする”
というような、ざっくりした指示しかないので、皮をむかなくても、芯を取らなくても違反ではないんですね~。
だから、私が以前勤めていた小学校では、梨の皮をむき芯を取って出したところ、子ども達が食べやすくなってありがたい!と、先生方からものすご~く感謝されました。
私達にすれば、当たり前のことで感謝されてビックリでしたが、特に低学年の児童にスムースに給食を食べさせるのは、先生にとって大変なことだったようで、とっても喜んでいただきました。
忖度があるとなしの違い?
実は、皮むきに限らず、お皿の洗浄方法など、大阪市の職員である調理員には要求しなかったことを、依託会社はいろいろ要求されます。
学校から見ると、依託会社はあくまでも出入りの業者ですから、要求しやすいんです。
依託会社にとって学校はクライアントです。
クライアントには逆らえない(笑)。
ここからは私の推測ですが、依託会社とは違い、大阪市の職員である調理員には“忖度”して言えなかった要求がいろいろあったのではないかと思います。
梨の皮をむいてほしいと思っても言えなかったのだろうと。
同じ公務員ですから、調理員は職員会議にも出席していたみたいだし、同等の職員で、かつ料理の専門家である調理師に、先生方が口出ししにくかったのではないかということは、容易に推測できます。
皮をむかないのもアリだと思う
誤解なきよう書き添えておきますが、私は別に市職員の調理員による給食を批判しようと思っているわけではありません。
忖度の是非はさておき、私個人としては、皮と芯のついたままの梨は、アリではないかと思っているんですよね~。
皮と芯つきの梨で育っている子どもたちも慣れたもので、高学年になると器用にスプーンで皮をむいたり芯を取ったりしているそうです。
それはそれで工夫して食べるのが身に付いていいやん♪と思っているんです。
便利すぎると工夫しなくなるし、手をかけすぎると不器用な子どもになる。
それはアカンだろうと。
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それにいちいち、あれこれしてやるのは面倒だもん(笑)。
我が家は一人っ子で過保護になりがちなので、全般的に手出ししすぎないようにしてきたのですが、おばあちゃんという生き物は、ことごとくそれを邪魔してくるんですよね~(笑)。
孫ににブドウの皮をむいてやる、ミカンの皮をむいてやる、食べた食器を下げてやろうとする。
自分でやらせてって言ってるやん!
…と、どれだけバトルしたことか。
まあ、今では母のほうが認知症となり手のかかる存在になってしまいましたが(苦笑)。
子どもと同じく、年寄りもあまり手を出すとよけいに出来ない事が増えるので、ほどほどがいいのかなと思います。
年をとると子どもに帰るというけれど、対応方法も似通っているんでしょうか?
この件に関しては私もまだまだ初心者マークなので、悩ましいですね~。
本日の日めくりカレンダーです。
3月20日(火)
『実のなる木は花から知れる』
花を見ればその木にどんな実がなるかわかることから、人の成すところを見れば結果の良し悪しがわかるということ。
また、成功する人は子どもの頃から人と違ったところがあるということ。
こんにちは、たき子です。
ある日の夕食後のことです。
キウイを食べよう♥
スプーンとナイフを取りに行ったのですが、洗い場に積まれたフライパンや鍋の山を見て心底うんざり。
スプーンだけを握りしめて食卓に戻りました。
ナイフ一本足りとも、これ以上洗い物を増やしたくなかったんです。
スプーンだけで食べてみせる!
スプーンの柄の角でキウイに少し線を入れ、そこからスプーンをキウイと平行に差し込み、リンゴの皮をむくように、キウイの皮だけ薄く削いでゆくと…
いける、いける♥
思ったよりスルスルとむけました♪
1/3ほどむいたら、後はホジホジ。
美味しく食べました。
以上!
今日はこれでおしまい~
…では、いくらなんでもあんまりなので、スプーンでむいていて思い出した、大阪市の小学校給食調理員をしていたときに知った、大阪市小学校の給食フルーツ事情をご紹介させていただきます♪
調理員にとって皮むきは大変
大阪市の小学校給食では、最近キウイは出ません。
数年前、関東のどこかの小学校でキウイでアレルギー症状を訴える児童が続出し、それ以来出されなくなったのではないかと思います。
それ以前は提供されていました。
調理員には嫌われものだったんですけどね~。
2つに切るだけだから楽なのでは?
いえいえ、そうとばかりも言えないんです。
キウイは一人につき1/2個提供されていました。
キウイの表面の毛がつかないよう、2つに切った断面を合わせて食缶(給食を入れてクラスに運ぶバケツのような容器のこと)に入れます。
でも、断面を合わせて元の丸い形で入れてゆくとたくさんの数を入れるのが難しいんですよね~。
決まった大きさの食缶に、フタをできるよう入れるのは案外時間がかかる作業なのでした。
とはいえ、皮をむかなければならない果物に比べると楽勝なのも事実です。
大阪市の小学校給食で出される果物のうち、梨と柿は皮をむきます。
これがすご~く、すご~く大変な作業なのです。
しかも、梨はたいていグラタンなどと組み合わされます。
グラタンも、20分ぐらいかけて小麦粉をからいりしたり、マカロニを下ゆでしたり、いためて煮てバットに入れて、粉チーズとパン粉をふって焼くという、手順の多い献立なので、梨とグラタンは最強に手のかかるコンビなので、この日はローテーションで休むパートさんも総動員したりするんです。
全ての学校で皮をむくわけではない
こんな手のかかる梨の皮むきですが、実は、大阪市の全ての小学校で梨や柿の芯を取ったり皮をむいたりしているわけではありません。
業務依託されていない学校では皮や芯がついたまま出てくることは珍しいことではないんです。
理由はズバリ人手が足りないからです。
業務依託されていない学校、つまり大阪市の職員が配置されている学校では、業務依託の約半分の人数で給食作りを行っています。
多分、人件費が高いので、公務員である職員は最小限の人数しか配置されていないからだと思われます。
そういう事情もあり、業務依託に移行しているんですものね~。
大阪市の給食調理マニュアルにも、例えば梨なら、
“流水で3回洗浄して1/4にカットする”
というような、ざっくりした指示しかないので、皮をむかなくても、芯を取らなくても違反ではないんですね~。
だから、私が以前勤めていた小学校では、梨の皮をむき芯を取って出したところ、子ども達が食べやすくなってありがたい!と、先生方からものすご~く感謝されました。
私達にすれば、当たり前のことで感謝されてビックリでしたが、特に低学年の児童にスムースに給食を食べさせるのは、先生にとって大変なことだったようで、とっても喜んでいただきました。
忖度があるとなしの違い?
実は、皮むきに限らず、お皿の洗浄方法など、大阪市の職員である調理員には要求しなかったことを、依託会社はいろいろ要求されます。
学校から見ると、依託会社はあくまでも出入りの業者ですから、要求しやすいんです。
依託会社にとって学校はクライアントです。
クライアントには逆らえない(笑)。
ここからは私の推測ですが、依託会社とは違い、大阪市の職員である調理員には“忖度”して言えなかった要求がいろいろあったのではないかと思います。
梨の皮をむいてほしいと思っても言えなかったのだろうと。
同じ公務員ですから、調理員は職員会議にも出席していたみたいだし、同等の職員で、かつ料理の専門家である調理師に、先生方が口出ししにくかったのではないかということは、容易に推測できます。
皮をむかないのもアリだと思う
誤解なきよう書き添えておきますが、私は別に市職員の調理員による給食を批判しようと思っているわけではありません。
忖度の是非はさておき、私個人としては、皮と芯のついたままの梨は、アリではないかと思っているんですよね~。
皮と芯つきの梨で育っている子どもたちも慣れたもので、高学年になると器用にスプーンで皮をむいたり芯を取ったりしているそうです。
それはそれで工夫して食べるのが身に付いていいやん♪と思っているんです。
便利すぎると工夫しなくなるし、手をかけすぎると不器用な子どもになる。
それはアカンだろうと。
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それにいちいち、あれこれしてやるのは面倒だもん(笑)。
我が家は一人っ子で過保護になりがちなので、全般的に手出ししすぎないようにしてきたのですが、おばあちゃんという生き物は、ことごとくそれを邪魔してくるんですよね~(笑)。
孫ににブドウの皮をむいてやる、ミカンの皮をむいてやる、食べた食器を下げてやろうとする。
自分でやらせてって言ってるやん!
…と、どれだけバトルしたことか。
まあ、今では母のほうが認知症となり手のかかる存在になってしまいましたが(苦笑)。
子どもと同じく、年寄りもあまり手を出すとよけいに出来ない事が増えるので、ほどほどがいいのかなと思います。
年をとると子どもに帰るというけれど、対応方法も似通っているんでしょうか?
この件に関しては私もまだまだ初心者マークなので、悩ましいですね~。
本日の日めくりカレンダーです。
3月20日(火)
『実のなる木は花から知れる』
花を見ればその木にどんな実がなるかわかることから、人の成すところを見れば結果の良し悪しがわかるということ。
また、成功する人は子どもの頃から人と違ったところがあるということ。