おばちゃんDays

調理師たき子によるオオサカのおばちゃんブログ

鶉野(うずらの)飛行場跡を訪れる・中編

鶉野飛行場跡を訪れる・前編より続き

点在する防空壕群へ



こんにちは、たき子です。

昨日に引き続き、加西市鶉野飛行場跡のレポートです。

前編では、ボランティアガイドさんに案内され、滑走路慰霊碑地下指揮所跡を順番に見学した様子を書かせていただきました。

一行が次に向かったのは各所に残る防空壕跡

地下指揮所から車で少し走ると最初の防空壕です。
車を停めた所の草っ原の真ん中にこんもりした場所が。



そこには最大の防空壕がありました。
私有地の中にあるため立入禁止です。




火垂るの墓のロケ地も

最大の防空壕のすぐ横には、映画「火垂るの墓」のロケ地となった小道がありました。



そこからまた少し行くと2番目の防空壕



コンクリート製で、中は凸型になっています。
上に映えている竹は、防空壕を覆い隠すためのものだそうです。



入口付近には大きなカマドウマが。



カマドウマごときにひるんでいては入れません。
出入り口は2ヶ所あり、真っ暗な通路を進み外に出ました。

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民間人の掘った洞穴の防空壕と
 軍の手による強固な防空壕

その次に案内してもらったのは、山道のようなところの途中にある防空壕



民間の人達が掘ったものです。



素掘りの防空壕が現存しているのは日本でも珍しいそうです。
崩れると危ないため、穴のなかは立入禁止でした。

最後に案内していただいた防空壕は、姫路海軍航空基地跡の爆弾庫跡



機銃弾、爆薬の保管場所で、頑丈なコンクリートで強固に造られています。



当然ながら、さっき見た民間の手掘りの防空壕とは雲泥の差でした。


田んぼの中の機銃座

防空壕群を後にし、ガイドコースの最後に訪れたのは機銃座跡です。

車を停めボランティアガイドさんが指差した先には田んぼ。
その田んぼの向こうに機銃座跡があるらしいのですが…。



田んぼの畦道を通って近づいてみると、弾薬庫と案内板が。



その上が機銃座跡です。
登ってみると、機銃座に機銃が据えられ、保護のための覆いがかけられてありました。



この機銃は本物ではなく、映画「男たちの大和」の撮影で使われていた模型だそうです。
全景がわかりにくいので、パンフレットの写真を。



再び田んぼの畦道を通り機銃座跡から戻ります。



こんなに静かな所に戦争の施設があったんだ。
昔は今よりも、もっとずっと田舎の村だっただろうに。

田んぼがあり、蛙がいて、人々の営みがあった。

振り返り、機銃座と田んぼの跳び跳ねる蛙と交互に眺めながら、そんなことを思わずにはいられませんでした。



鶉野飛行場跡を訪れる・後編はこちら

鶉野飛行場跡を訪れる・前編はこちら