同日多発ばあちゃんトラブル
ばあちゃんは認知症
このブログでも時々書かせていただいているのですが、私の母(ばあちゃん)は認知症です。
今回は、その母がらみで起きたトホホな出来事について聞いていただければと思います。
少し前、母が通帳を度々紛失するという記事を書かせていただきました。
【『ケンタの30%Offで疲労回復!のはずがとんだ家宅捜索』の記事はこちら】
なくすと言っても、たいていは家の中のしまいこんだ場所を思い出せないだけなのですが、度々呼び出され、大捜索させられてはたまったものではありません。
そこで、先日の大捜索を機に、私が通帳を預かることにしたのですが…。
預かった通帳を見るとしばらく記帳されていなかったので記帳しておこうと、先週末、郵便局を訪れた時のことです。
記帳できない!
ATMに通帳を入れ、しばし待っていると男性職員がやってきました。
「お客さま、この通帳は紛失届けが出されております」
えーっ…
まじですか
「ご本人様ですか?」
「いえ、違います。母のです」
「この通帳を使えるようにするには、ご本人様による届け出が必要になります」
まあ、そりゃそうでしょうね~
面倒だけどしかたないわ
だけど、ご本人と言われても、この郵便局まで母を連れてくるのは困難です。
仕事の帰りに職場近くの郵便局に立ち寄ったので、実家とは離れた場所なのです。
委任状があれば代理の私でも良いそうなので、委任状をもらい、女性職員の方から書き方の説明を受けたのですが、問題はそこではありませんでした。
通帳を返してもらえない
通帳を見せるのはいいが、返してもらえないと言うのです。
へっ?
なんで?
「紛失届けが出されている通帳は、ATMが回収することになっています」
というのが、女性職員の弁でした。
盗難にあったり紛失したりした通帳の不正使用防止のためなのか?
その言い分はわからなくもないけど、だからって、はいそうですかと引き下がれないでしょう。
“預り”すらもらえない
郵便局の通帳って、カードがなくても通帳だけで現金を引き出せるのに、そんな大事なものを言われるがままに渡すのは抵抗があって当然だと思うのですよね。
そこで、
「それじゃ“預り”を書いてください」
と言うと女性職員は困惑顔で、預かるとかそういう事ではない、ATMが回収したのだと言うばかりです。
ATMが回収って言われても、ATMから出てきて目の前に通帳あるやん。
仕方なく、せめてもの自衛にと
「じゃあ通帳の写メ撮らせてください」
と言ったのですが、反応が鈍いのですよ。
その時、私達のやり取りを横で見ていた先程の男性職員が
「どうぞ、お撮りください」
と助け船を出してくれました。
「通帳を返せないことに引っかかるのはごもっともです。そういった声があったと上にあげます」
なんて、一応理解は示すようなことを言ってはくれましたが、内心メンドクサイ客だと思われていると思います。
口頭だけで通帳回収ってどうなの
結局、通帳の名義と残高の写メを撮り、後日委任状を持って紛失届けの取り消しにくると伝えて帰ったのですが、どうにも釈然としないなあ。
郵便局側として、不正使用を防止するために通帳を返せないのだとしたら、こちらだって郵便局の不正の可能性を疑ってもおかしくないと思うのですよね。
だいたい、紛失届けが出されているから返せないって口頭で言われただけで、本当に紛失届けが出されているのか、いつ紛失届けが出されたのかすら確認できないし(本人でないと答えられないらしい)、返せないなら返せないという規定を書いた書面ぐらい用意すべきじゃないかい?
通帳を回収され、手ぶらで帰らなければならない、この心もとなさをどうしてくれるというの?
悪用しようと思えば、その通帳を使って郵便局員が預金を引き出すことだってできるかもしれないじゃない(暗証番号がわからないから無理かもしれないけど)。
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疑り深いと思われるかもしれないけど、それぐらい用心しないと!
いろんな詐欺も手口もある世の中なんだから。
郵便局の対応にスッキリしない思いと、
これからも、私が通帳を預かっている事自体を忘れて、度々紛失届けを出されたらたまらんなあ、という思いで、
ああ、めんどくさい
…と思いながら夕飯のチキンカツを揚げていたその時、
ドンドンドン!!
玄関のドアを激しく叩く音がしました。
来客は“おまわりさん”
何事かとドア越しに呼び掛けると(インターホンが壊れている)、
「たき子さーん、警察です。おまわりさんでーす」
と答えるではありませんか。
えっ、おまわりさん?
自分の事を“おまわりさん”と名乗る警官。
今時の警察はフレンドリーな印象が大切なのかな~と笑いそうになりながらも、
今日の郵便局の一件を
不審に思ってきたとか?
でも、名前も住所も
聞かれていないはずだけど…
困るなあ、ややこしい時間にと思いながら、
「カツ揚げてるんですけど~」
とドアを開けると、
大柄な警官が
「おばあちゃんが鍵なくしました」
と言うではありませんか。
えーっ…
まじですか
鍵を失くし2時間閉め出されてた
「夕方鍵なくされて、約2時間家に入れずにいます」
という説明に、聞きつけた息子が
「俺行ったるわ」
と合鍵を持って母の家まで走ってくれました。
ありがとう、息子よ!
警官の話では、娘(私のこと)が近くに住んでいる事はわかったものの連絡先がわからず、前に防犯登録していたリストを見て私の家を突き止めたのだそうです。
家に入れない間、ご近所の世話役の人にも大変お世話になったそうで、警察に間に入ってもらって世話役さんと連絡先を交換することにしました。
今後の事もありますしね~。
それにしても、これまで財布を失くしたとか、通帳がなくなったとかは度々ありましたが、鍵を落として家に入れないというのは想定外でした。
うかつだったわ…(>_<)
楽しそうだったおばあちゃん
やがて、息子が帰宅。
「あ~、腹へった」
「ありがとうなー。おばあちゃんどんな様子やった?」
と尋ねると、息子はカツを頬張りながら
「楽しそうやったで」
と答えるではありませんか。
へっ?
楽しそうやった?
息子によると、雨がパラついていたため世話役さんの車の中で待たせてもらっていた母は、思いのほか饒舌でニコニコしていたのだとか。
のんきなのは遺伝?
てっきり、しょぼんとしているのかと思いきや、当の本人はテンションが高かったとは…。
母にしてみればちょっとした非日常で新鮮だったのでしょうか。
落ち込まれるよりはいいんですけどね~。
警官や世話役さんをはじめ、家に入れなくて私の連絡先を探そうとしてくれた行きつけの喫茶店のママとか、心配してくれたお隣の女性とか、いろんな人を巻き込んで。
でもそんなことは頓着もせずに、のんきに好物のアンパンぶら下げ、世話役さんの車に乗っていたというのですから、やれやれです。
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そんな母に、一日に立て続けに振り回され、何だかとってもため息が出た週末だったのですが、息子は息子で、
「おまわりさんってホンマに敬礼(^^ゞするんやなあ!」
と、妙な事に感心。
別れ際おまわりさんに敬礼されて、ちょっとテンションが上がってた息子も、おばあちゃん似ののんきな奴に違いありません。
本日の日めくりカレンダーです。
10月15日(月)
『渡る世間に鬼はない』
渡る世間に鬼はない そんな言葉が身にしみる出来事でした。
母がお世話になったご近所の方々に感謝です!
昨日の分の日めくりカレンダーです。
10月14日(日)
『習うより慣れよ』
このブログでも時々書かせていただいているのですが、私の母(ばあちゃん)は認知症です。
今回は、その母がらみで起きたトホホな出来事について聞いていただければと思います。
少し前、母が通帳を度々紛失するという記事を書かせていただきました。
【『ケンタの30%Offで疲労回復!のはずがとんだ家宅捜索』の記事はこちら】
なくすと言っても、たいていは家の中のしまいこんだ場所を思い出せないだけなのですが、度々呼び出され、大捜索させられてはたまったものではありません。
そこで、先日の大捜索を機に、私が通帳を預かることにしたのですが…。
預かった通帳を見るとしばらく記帳されていなかったので記帳しておこうと、先週末、郵便局を訪れた時のことです。

記帳できない!
ATMに通帳を入れ、しばし待っていると男性職員がやってきました。
「お客さま、この通帳は紛失届けが出されております」
えーっ…
まじですか
「ご本人様ですか?」
「いえ、違います。母のです」
「この通帳を使えるようにするには、ご本人様による届け出が必要になります」
まあ、そりゃそうでしょうね~
面倒だけどしかたないわ
だけど、ご本人と言われても、この郵便局まで母を連れてくるのは困難です。
仕事の帰りに職場近くの郵便局に立ち寄ったので、実家とは離れた場所なのです。
委任状があれば代理の私でも良いそうなので、委任状をもらい、女性職員の方から書き方の説明を受けたのですが、問題はそこではありませんでした。

通帳を返してもらえない
通帳を見せるのはいいが、返してもらえないと言うのです。
へっ?
なんで?
「紛失届けが出されている通帳は、ATMが回収することになっています」
というのが、女性職員の弁でした。
盗難にあったり紛失したりした通帳の不正使用防止のためなのか?
その言い分はわからなくもないけど、だからって、はいそうですかと引き下がれないでしょう。
“預り”すらもらえない
郵便局の通帳って、カードがなくても通帳だけで現金を引き出せるのに、そんな大事なものを言われるがままに渡すのは抵抗があって当然だと思うのですよね。
そこで、
「それじゃ“預り”を書いてください」
と言うと女性職員は困惑顔で、預かるとかそういう事ではない、ATMが回収したのだと言うばかりです。
ATMが回収って言われても、ATMから出てきて目の前に通帳あるやん。

仕方なく、せめてもの自衛にと
「じゃあ通帳の写メ撮らせてください」
と言ったのですが、反応が鈍いのですよ。
その時、私達のやり取りを横で見ていた先程の男性職員が
「どうぞ、お撮りください」
と助け船を出してくれました。
「通帳を返せないことに引っかかるのはごもっともです。そういった声があったと上にあげます」
なんて、一応理解は示すようなことを言ってはくれましたが、内心メンドクサイ客だと思われていると思います。
口頭だけで通帳回収ってどうなの
結局、通帳の名義と残高の写メを撮り、後日委任状を持って紛失届けの取り消しにくると伝えて帰ったのですが、どうにも釈然としないなあ。
郵便局側として、不正使用を防止するために通帳を返せないのだとしたら、こちらだって郵便局の不正の可能性を疑ってもおかしくないと思うのですよね。
だいたい、紛失届けが出されているから返せないって口頭で言われただけで、本当に紛失届けが出されているのか、いつ紛失届けが出されたのかすら確認できないし(本人でないと答えられないらしい)、返せないなら返せないという規定を書いた書面ぐらい用意すべきじゃないかい?
通帳を回収され、手ぶらで帰らなければならない、この心もとなさをどうしてくれるというの?
悪用しようと思えば、その通帳を使って郵便局員が預金を引き出すことだってできるかもしれないじゃない(暗証番号がわからないから無理かもしれないけど)。
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疑り深いと思われるかもしれないけど、それぐらい用心しないと!
いろんな詐欺も手口もある世の中なんだから。
郵便局の対応にスッキリしない思いと、
これからも、私が通帳を預かっている事自体を忘れて、度々紛失届けを出されたらたまらんなあ、という思いで、
ああ、めんどくさい
…と思いながら夕飯のチキンカツを揚げていたその時、
ドンドンドン!!
玄関のドアを激しく叩く音がしました。
来客は“おまわりさん”
何事かとドア越しに呼び掛けると(インターホンが壊れている)、
「たき子さーん、警察です。おまわりさんでーす」
と答えるではありませんか。

えっ、おまわりさん?
自分の事を“おまわりさん”と名乗る警官。
今時の警察はフレンドリーな印象が大切なのかな~と笑いそうになりながらも、
今日の郵便局の一件を
不審に思ってきたとか?
でも、名前も住所も
聞かれていないはずだけど…
困るなあ、ややこしい時間にと思いながら、
「カツ揚げてるんですけど~」
とドアを開けると、
大柄な警官が
「おばあちゃんが鍵なくしました」
と言うではありませんか。
えーっ…
まじですか
鍵を失くし2時間閉め出されてた
「夕方鍵なくされて、約2時間家に入れずにいます」
という説明に、聞きつけた息子が
「俺行ったるわ」
と合鍵を持って母の家まで走ってくれました。
ありがとう、息子よ!
警官の話では、娘(私のこと)が近くに住んでいる事はわかったものの連絡先がわからず、前に防犯登録していたリストを見て私の家を突き止めたのだそうです。
家に入れない間、ご近所の世話役の人にも大変お世話になったそうで、警察に間に入ってもらって世話役さんと連絡先を交換することにしました。
今後の事もありますしね~。
それにしても、これまで財布を失くしたとか、通帳がなくなったとかは度々ありましたが、鍵を落として家に入れないというのは想定外でした。
うかつだったわ…(>_<)
楽しそうだったおばあちゃん
やがて、息子が帰宅。
「あ~、腹へった」
「ありがとうなー。おばあちゃんどんな様子やった?」
と尋ねると、息子はカツを頬張りながら
「楽しそうやったで」
と答えるではありませんか。
へっ?
楽しそうやった?
息子によると、雨がパラついていたため世話役さんの車の中で待たせてもらっていた母は、思いのほか饒舌でニコニコしていたのだとか。
のんきなのは遺伝?
てっきり、しょぼんとしているのかと思いきや、当の本人はテンションが高かったとは…。
母にしてみればちょっとした非日常で新鮮だったのでしょうか。
落ち込まれるよりはいいんですけどね~。
警官や世話役さんをはじめ、家に入れなくて私の連絡先を探そうとしてくれた行きつけの喫茶店のママとか、心配してくれたお隣の女性とか、いろんな人を巻き込んで。
でもそんなことは頓着もせずに、のんきに好物のアンパンぶら下げ、世話役さんの車に乗っていたというのですから、やれやれです。
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そんな母に、一日に立て続けに振り回され、何だかとってもため息が出た週末だったのですが、息子は息子で、
「おまわりさんってホンマに敬礼(^^ゞするんやなあ!」
と、妙な事に感心。
別れ際おまわりさんに敬礼されて、ちょっとテンションが上がってた息子も、おばあちゃん似ののんきな奴に違いありません。
本日の日めくりカレンダーです。
10月15日(月)

『渡る世間に鬼はない』
渡る世間に鬼はない そんな言葉が身にしみる出来事でした。
母がお世話になったご近所の方々に感謝です!
昨日の分の日めくりカレンダーです。
10月14日(日)

『習うより慣れよ』