おばちゃんDays

調理師たき子によるオオサカのおばちゃんブログ

拾った銀杏を手際よく洗って、加熱する方法

勇気を出してぎんなん拾い


こんにちは、たき子です。

大阪城公園のあちこちにあるイチョウの木には今、ぎんなんが鈴なりです。



道にもたくさんのぎんなん



拾うべきか我慢するか。

一カ月ほど悩み続けながら通りすぎていたのですが【こちらも大阪城公園のぎんなんの記事です】、意を決して昨日拾いました!

雨上がりの大阪城外堀のわきでうずくまり、ぎんなん拾うオバチャン。

 誰も気にせず通りすぎて~(汗)

そう願いながら拾い始めたとたん、男女二人連れに声をかけられてしまいました。



男性が食べる仕草をしながら、

「イート?」

と尋ねてきます。
知ってる英語で良かったと思いながら、

「イエス!」

と答えると、女性のほうは通訳だったらしく、どうやって食べるのか日本語で尋ねてきました。

 良かった~
 日本語や~

そこで、中身を出して殻を割って食べるのだと説明し、茶碗蒸しによく入っているし、天ぷらにしても美味しいのだと話すと納得してもらえたのか、立ち去りました。

男性は見たところアジア系の方に見えましたが、中国の方ではなさそうですね。
中国ならぎんなんは食べるから知ってるはずですもんね~。

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
拾ったぎんなんの掃除方法

こうしてドキドキしながら拾ったぎんなん。
持ち帰って鞄をあけると強烈な匂いが。



美味しいけど、果肉が臭いんですよね(汗)。
さっさと掃除することにしました。

まず、かぶれないようビニールの手袋をはめ、果肉をむきます。



指で軽くつまむようにすると簡単に果肉から種が飛び出てきます。

小さい実ですねー。

むいて殻に残った果肉をキレイに掃除してから乾かすのですが、果肉の掃除が面倒なんです。

そこで秘密兵器登場!



密封できるタイプの、プラスチックの海苔の容器です。

これにぎんなんと水を入れ、



きっちりフタをして、



シェイク!



牛乳パックがいいよと教えてもらって試してみたのですが、牛乳パックだと強く振ると水が漏れてくるので、ぴったりしまる海苔の容器のほうがだんぜん使いやすいです。

何度か水を変えてはシェイク、変えてはシェイクを繰り返します。





5~6回水を変えるとこんなにキレイになりました。



キレイに掃除したぎんなんは自然乾燥。


 
まだ乾かし中です。
全体に乾けば、お店で売られているようなぎんなんの完成です。




超簡単な加熱方法

ところで、我が家にはぎんなん煎り器があります。



昔、道具屋筋で買ったもので、細かい網状の器具の中にぎんなんを入れ、あぶるようになっています。
フタができるので、もしもぎんなんの殻がはぜても危なくない優れものなんです。

でも、実はあまり使っていません。

なぜなら、買った後に超簡単なぎんなんの食べ方を知ってしまったから。

じっくり煎ると香ばしくて美味しいんですけど、思い立てば1分で食べられる便利さに勝てません(苦笑)。

その1分で出来る技とはそう、電子レンジ

ぎんなんを封筒に入れて口を折り曲げ電子レンジへ。



10個ほどなら1分位かな。



1~2個爆発すればスイッチを切ります。



後は殻をむいて、そのまま食べたり料理に使ったり。

料理に使う場合、一般的には先に殻から出して、沸騰した湯でゆでながら網じゃくしで薄皮をこすりとる…という方法が紹介されますが、殻を加熱したほうが、殻と一緒に薄皮もほぼむけるので、簡単なんです。



封筒以外にも、カレーの外箱などを利用すると、一度にたくさん加熱できますよ~♪
(金や銀の印刷がされている箱は電子レンジで加熱すると発火する恐れがあるのでご注意下さい)




茶碗蒸し、天ぷら、
  それともおでん?


加熱したらあとは食べるだけ♥
どんな食べ方が好きですか?

まずはこれでしょ!
そのままで日本酒のアテに。



そして王道の茶碗蒸し

茶碗蒸し以外には、ちらし寿司かやくご飯吹き寄せご飯のレシピはこちら】などのご飯系もいいし、天ぷらフライなどの揚げ物にしてもいいし、ペペロンチーノなどのパスタの具のアクセントにしても美味しいですよね~♪

それからおでん



おでんの汁が染みたぎんなんがたまりません♥


食中毒にはご用心を

ぎんなんの栄養価ですが、ビタミンやミネラルが含まれています。

中国や日本では古くから咳や痰、夜尿症の薬としても使われていたそうです。

そんな、美味しくて栄養があり薬にもなるぎんなんですが、食べ過ぎには注意が必要です。



ビタミンB6の作用を妨げるメチルビリドキシンという物質が含まれており、食べすぎると痙攣などの中毒をひきおこす事があるのだそうです。

特に解毒する力の弱い幼児には注意が必要とのことで、10才以下の子どもには食べさせないほうが無難だと聞いたことがあります。

くれぐれも食べ過ぎと子どもに食べさせるのにはご注意下さいね~。