小学生連れ『行き当たりばったりの旅日誌』しまなみ海道編②尾道~向島~因島
小学生連れ『行き当たりばったりの旅日誌』しまなみ海道編①の続き
ひとつ目のアクシデント
こんにちは、たき子です。
私と息子と息子の友達K君による、しまなみ海道の旅1日目の後半です。
女性にとってはドキドキのレトロな銭湯『大宮湯』で汗をながしてサッパリした私たちが次に向かったのはコインランドリーでした。
4泊5日ですが、荷物を少なくするには毎日の洗濯は必須です。
大宮湯から10分ほど歩いて、コインランドリーに洗濯物を放り込み晩ごはんを食べることにしました。
尾道ラーメンを食べてみたかったのですが、コインランドリーの近くには尾道ラーメンと謳っているお店は見つからず、中華料理店へ。
尾道ラーメンではないけど、ラーメンを注文。
でもね、すっごく美味しかったんですよ!
自分がまさかブログを始めようなどとは思いもしなかった頃の事ですから、お店の名前も覚えていなければ写真も撮っていないのが残念です。
あとは次の日の朝食や今夜の飲み物を買いにコンビニ「ポプラ」へ。
ポプラって、私の住んでいる大阪では見かけませんが、中国地方ではメジャーなコンビニだそうです。
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洗いあがった洗濯物を手に、宿へ向かって再び歩きだしました。
洗濯物と買い出しを抱え、尾道の坂をえっちらおっちら。
本当に坂多すぎ!
やっと宿が見えてきました。
後は宿でくつろぐだけ♥
のはずだった。
やっとチューハイが飲めるわ~と喜んだのもつかの間、息子がボソリと言いよりました。
「ヤバい。銭湯に忘れもんした」
ん?忘れもん?
タオルでも忘れたのかと、そんなん放っておきやと、余裕をかましていると、
「バット忘れた」
その瞬間、私の顔色が変わったのは言うまでもありません。
だから、バットなんか持って行かんときって言うたのに(怒)。
すでに日は暮れ、夜道を子どもだけで行かせるわけにも、宿に残すわけにもいかず、荷物だけ置いて、銭湯までの片道25分を再び往復することになりました。
ちょっと険悪な雰囲気にもなりかけましたが、3人で夜道を歩いているうちにだんだんヤケクソな気分でテンションも戻ってきました。
やっと宿に帰りついた時には、せっかくお風呂でサッパリした体は汗だく。
ゲストハウス『アロ恵の家』にはシャワーもありません。
でも、バットも息子の手に戻り、ようやく苦行は終わり!とほっとしたのもつかの間。
この夜はまだ他にもトラブルが待ち構えていたのでした。
ふたつ目のアクシデント
うごめく黒い物体
部屋に入り電気をつけたとたん目に入ったのは、なにやらうごめく黒い物体でした。
Kくん「足長バチや」
私「ちゃう!ススメバチや!!」
でっかいススメバチが一匹、私たちの目の前を横切って蛍光灯に向かって飛んでゆくではありませんか。
「ススメバチは黒いもんを
攻撃すんねん!頭隠せ!」
一同タオルでほっかむりして警戒体制。
部屋を替えてもらいたいけど、管理人さんは今夜は向島へ行くって言ってたっけ。
確か他に泊まり客もいないって言ってたし、助けは求められへん。
部屋には殺虫剤もありません。
自力でなんとかするしかない!
なかなか窓の外に出ていってくれないススメバチを、スタンドの灯りでなんとか誘い、大騒ぎしながらやっとの思いで外に出すことに成功しましたが、ただでさえ銭湯を2往復したあとの格闘でさらに汗びっしょり。
管理人さんは、「クーラーはないけど網戸があるから夜は涼しい」なんて言ってたけど、古ぼけた網戸はところどころ破れ立派な隙間があいています。
網戸の隙間からまたススメバチが入るかもと思うと網戸にできず、閉めきって夜を過ごすことになったのです。
レンタサイクルを借り
しまなみロードへ
クーラーがなく、窓も開けられず、寝苦しすぎる夜が明けた2日目、いよいよしまなみ海道を攻略するため、レンタサイクルを借りに行きました。
ところが昨日からどうも息子の腹具合がよろしくありません。
度々トイレに駆け込む始末。
これまで下痢なんてしたことなかったのに、人生初の下痢が旅行中とは。
レンタサイクルは、尾道駅前桟橋のそばの、「レンタサイクルターミナル」で借りることができます。
ここから向島まで渡し船で渡り、そこからは全長80kmのサイクリングロードで6つの橋を渡りながら、6つの島を通過して、愛媛の今治市へとむかうのです。
子どもはともかく、私は電動アシスト自転車を借りたかったのですが、電動アシスト自転車は乗り捨てすることができないとの事です。
しょっく。
今治から先の行程ははっきり決めてはいないものの、尾道へ戻るつもりはなかったので、電動アシスト自転車はあきらめ、私はママチャリ、子どもたちはマウンテンバイクを借りました。

ママチャリもマウンテンバイクも、前かごがついているので荷物も乗せられます♥
こうして自転車を借り向島へ渡る船に乗り込みました。
向島へ渡る渡し船は、乗船代のほかに自転車代を払うのですが、これがたったの10円!
安~い!
船にのり、向島の桟橋までは200mほどなので、あっという間に着きました。
なぜ予想していなかった!?
6つの橋を渡る坂道
向島をスタートしてしばらくは、勾配もなく向島を快適に走行。
しまなみサイクリングロードには、路肩の白線と平行してブルーの線がひかれているので迷わず走れます。
路肩にひかれたブルーのライン
息子はお腹を壊しているというのに皆でかき氷を食べ、坂道を登り出して5分ほど走った時、また息子がバットを忘れていたことに気づき、かき氷の店まで戻りました。
ええ加減にせえよ~!
そこから一つ目の橋に向かったのですが、因島へ渡る因島大橋を渡るためには、螺旋状のとんでもない坂道が続いていました。
写真奥に見えるのが因島大橋
そりゃあそうですよね。
橋は下を船が通過できるよう高い位置に架けられているのだということを全く考えていませんでした。
もらったサイクリングマップを見ると、各島へ渡る橋の高さは50mほどあります。
ひいひい言いながら坂を登り、橋の上にたどりつきましたが、6つの島を渡り歩き今治へ着くまでこれをあと5回は繰り返すのかと思うと…。
サイクリングしようなんて提案した自分を心底呪いたくなった、しまなみ海道横断旅行2日目でした。
【小学生連れ『行き当たりばったりの旅日誌』しまなみ海道編③へ続く】
その他の旅日誌しまなみ海道編はこちら
【①大阪~明石~尾道】
【④大島~今治】
【⑤今治~宮島~ヒロシマ】
【⑥広島の海】
ひとつ目のアクシデント
こんにちは、たき子です。
私と息子と息子の友達K君による、しまなみ海道の旅1日目の後半です。
女性にとってはドキドキのレトロな銭湯『大宮湯』で汗をながしてサッパリした私たちが次に向かったのはコインランドリーでした。
4泊5日ですが、荷物を少なくするには毎日の洗濯は必須です。
大宮湯から10分ほど歩いて、コインランドリーに洗濯物を放り込み晩ごはんを食べることにしました。
尾道ラーメンを食べてみたかったのですが、コインランドリーの近くには尾道ラーメンと謳っているお店は見つからず、中華料理店へ。
尾道ラーメンではないけど、ラーメンを注文。
でもね、すっごく美味しかったんですよ!
自分がまさかブログを始めようなどとは思いもしなかった頃の事ですから、お店の名前も覚えていなければ写真も撮っていないのが残念です。
あとは次の日の朝食や今夜の飲み物を買いにコンビニ「ポプラ」へ。
ポプラって、私の住んでいる大阪では見かけませんが、中国地方ではメジャーなコンビニだそうです。
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洗いあがった洗濯物を手に、宿へ向かって再び歩きだしました。
洗濯物と買い出しを抱え、尾道の坂をえっちらおっちら。
本当に坂多すぎ!
やっと宿が見えてきました。
後は宿でくつろぐだけ♥
のはずだった。
やっとチューハイが飲めるわ~と喜んだのもつかの間、息子がボソリと言いよりました。
「ヤバい。銭湯に忘れもんした」
ん?忘れもん?
タオルでも忘れたのかと、そんなん放っておきやと、余裕をかましていると、
「バット忘れた」
その瞬間、私の顔色が変わったのは言うまでもありません。
だから、バットなんか持って行かんときって言うたのに(怒)。
すでに日は暮れ、夜道を子どもだけで行かせるわけにも、宿に残すわけにもいかず、荷物だけ置いて、銭湯までの片道25分を再び往復することになりました。
ちょっと険悪な雰囲気にもなりかけましたが、3人で夜道を歩いているうちにだんだんヤケクソな気分でテンションも戻ってきました。
やっと宿に帰りついた時には、せっかくお風呂でサッパリした体は汗だく。
ゲストハウス『アロ恵の家』にはシャワーもありません。
でも、バットも息子の手に戻り、ようやく苦行は終わり!とほっとしたのもつかの間。
この夜はまだ他にもトラブルが待ち構えていたのでした。
ふたつ目のアクシデント
うごめく黒い物体
部屋に入り電気をつけたとたん目に入ったのは、なにやらうごめく黒い物体でした。
Kくん「足長バチや」
私「ちゃう!ススメバチや!!」
でっかいススメバチが一匹、私たちの目の前を横切って蛍光灯に向かって飛んでゆくではありませんか。
「ススメバチは黒いもんを
攻撃すんねん!頭隠せ!」
一同タオルでほっかむりして警戒体制。
部屋を替えてもらいたいけど、管理人さんは今夜は向島へ行くって言ってたっけ。
確か他に泊まり客もいないって言ってたし、助けは求められへん。
部屋には殺虫剤もありません。
自力でなんとかするしかない!
なかなか窓の外に出ていってくれないススメバチを、スタンドの灯りでなんとか誘い、大騒ぎしながらやっとの思いで外に出すことに成功しましたが、ただでさえ銭湯を2往復したあとの格闘でさらに汗びっしょり。
管理人さんは、「クーラーはないけど網戸があるから夜は涼しい」なんて言ってたけど、古ぼけた網戸はところどころ破れ立派な隙間があいています。
網戸の隙間からまたススメバチが入るかもと思うと網戸にできず、閉めきって夜を過ごすことになったのです。
レンタサイクルを借り
しまなみロードへ
クーラーがなく、窓も開けられず、寝苦しすぎる夜が明けた2日目、いよいよしまなみ海道を攻略するため、レンタサイクルを借りに行きました。
ところが昨日からどうも息子の腹具合がよろしくありません。
度々トイレに駆け込む始末。
これまで下痢なんてしたことなかったのに、人生初の下痢が旅行中とは。
レンタサイクルは、尾道駅前桟橋のそばの、「レンタサイクルターミナル」で借りることができます。
ここから向島まで渡し船で渡り、そこからは全長80kmのサイクリングロードで6つの橋を渡りながら、6つの島を通過して、愛媛の今治市へとむかうのです。
子どもはともかく、私は電動アシスト自転車を借りたかったのですが、電動アシスト自転車は乗り捨てすることができないとの事です。
しょっく。
今治から先の行程ははっきり決めてはいないものの、尾道へ戻るつもりはなかったので、電動アシスト自転車はあきらめ、私はママチャリ、子どもたちはマウンテンバイクを借りました。
ママチャリもマウンテンバイクも、前かごがついているので荷物も乗せられます♥
こうして自転車を借り向島へ渡る船に乗り込みました。
向島へ渡る渡し船は、乗船代のほかに自転車代を払うのですが、これがたったの10円!
安~い!
船にのり、向島の桟橋までは200mほどなので、あっという間に着きました。
なぜ予想していなかった!?
6つの橋を渡る坂道
向島をスタートしてしばらくは、勾配もなく向島を快適に走行。
しまなみサイクリングロードには、路肩の白線と平行してブルーの線がひかれているので迷わず走れます。
路肩にひかれたブルーのライン
息子はお腹を壊しているというのに皆でかき氷を食べ、坂道を登り出して5分ほど走った時、また息子がバットを忘れていたことに気づき、かき氷の店まで戻りました。
ええ加減にせえよ~!
そこから一つ目の橋に向かったのですが、因島へ渡る因島大橋を渡るためには、螺旋状のとんでもない坂道が続いていました。
写真奥に見えるのが因島大橋
そりゃあそうですよね。
橋は下を船が通過できるよう高い位置に架けられているのだということを全く考えていませんでした。
もらったサイクリングマップを見ると、各島へ渡る橋の高さは50mほどあります。
ひいひい言いながら坂を登り、橋の上にたどりつきましたが、6つの島を渡り歩き今治へ着くまでこれをあと5回は繰り返すのかと思うと…。
サイクリングしようなんて提案した自分を心底呪いたくなった、しまなみ海道横断旅行2日目でした。
【小学生連れ『行き当たりばったりの旅日誌』しまなみ海道編③へ続く】
その他の旅日誌しまなみ海道編はこちら
【①大阪~明石~尾道】
【④大島~今治】
【⑤今治~宮島~ヒロシマ】
【⑥広島の海】