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調理師たき子によるオオサカのおばちゃんブログ

小学生連れ『行き当たりばったりの旅日誌』しまなみ海道編①大阪~明石~尾道

しまなみ海道とは

こんにちは、たき子です。

私と息子と息子の友達、計3人による、夏休み旅行の2回目は“しまなみ海道”です。



数年前の事なので、お店の名前とか覚えていないことが多く、変わっている情報もあるだろうことを、最初にお断りしておきます(汗)。

しまなみ海道とは、広島県尾道市から愛媛県今治市を結ぶ、瀬戸内海を横断する道路で、瀬戸内海の6つの島は、それぞれ橋でつながっています。



自動車道の脇を自転車が走れるようになっており、日本で初めて海峡を横断できる、全長70kmの海の自転車道でもあります。

ちょうど昨日10月13日(金)、今日14日(土)、明日15日(日)の3日間、2017年の瀬戸内しまなみスリーデーマーチが開催されており、今ごろたくさんの人々が尾道~今治をウォーキングしているはずです。

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しまなみ海道に決めたわけ

話は戻って、私と息子、息子の友達3人が夏休みの旅行先を決めるにあたり、それぞれの希望はこうでした。
 
 K君  テルマエ(銭湯)巡り
 息子 サイクリングと釣り
   地元のスーパーとグルメ

K君、漫画「テルマエロマエ」の影響で、銭湯がマイブーム。
夏休みの自由研究の題材として銭湯巡りがご希望なんです。
できれば、最近では数少なくなった、壁に富士山の絵の描かれてある銭湯に入りたいらしい。

体力自慢、アウトドア派の息子はサイクリング釣り
そして私はもちろん

それぞれの思惑をかなえられそうな場所はと思案し、思い出したのが、新聞記者によるしまなみ海道サイクリングの体験記事でした。



当時、今ほどしまなみ海道の事は知られていなかったのです。

しまなみ海道なら、サイクリングはクリア、海なんだから釣り場くらいあるやろう、銭湯はよくわからんけどきっとあるに違いない。

ということで、しまなみ海道に決定。
尾道まで電車で行き、自転車を借りて今治へ渡り、できれば四国を巡ろうという計画で出発しました。

他に追加したのは厳島神社
出発してすぐのみどりの窓口で厳島神社のパンフレットを見た子どもたちの反応は、

「すげー、鳥居が海に水没してる!」



別に水没してるわけではないと思うのですが、そこに食いついた子どもたち。
こうして厳島神社のある宮島も候補に入りました。


コンセプトは脱線


夏休みも中盤にさしかかった、一年中で最も暑い時期、K君のお母さんに見送られ、大阪を出発した私達。

尾道まで行く途中、明石で下車しました。
明石焼きを食べたいという私の希望です。



「明石焼きなら大阪でも食べれるで」

というK君の突っ込みに

「地元の明石で食べたいの」

と私。

大人げないけどいいんです。
寄ってみたいと思う場所には寄り、やってみたいと思うことはやり、できるだけ脱線するというのが、私の決めた今回の旅のコンセプトでした。

普段の息子の生活は、土日は1日じゅう野球の練習。
K君も毎日の習い事で、小学生といえど、忙しい生活を送っている彼らに、制約のない数日間を過ごさせてやりたかったんです。

それは子どもだけでなく私にとっても同じです。子どもたちを楽しませるだけではなく、自分も楽しみたい。
大人げないと思われようと気にしません(笑)。

自分の事はいいから子供を優先に、なんて物わかりのいい大人ばかりではないのです。

それから、もうひとつ、前年の旅行とは違う設定をしてみました。
それはお小遣いを持たせたこと。



自分の自由になるお金を持たせ、使い途は任せるというのも、子ども達にとっては初めてのことでした。


明石でたこ焼き下車

明石で下車したものの、明石焼きの店の開店時間まで間があり、本屋で時間をつぶすことに。
本屋でK君が漫画2冊、息子は読書感想文用の小説「浪花節少年探偵団」を購入。

荷物が重くなるのに、何も本を買わんでもええやろと思うが好きにさせます。
重いのもお小遣いが減るのも本人なんだから。

駅ビルの明石焼きの店「こだま」へ入り明石焼きを注文。



あつあつフワフワの明石焼きを頬張り、お腹も満たされたところで、再びJRに乗って尾道へ向かいました。



尾道の衝撃のゲストハウス
 『アロ恵の家』

尾道についた時には夕方近くになっており、今日は尾道で泊まることに。



ところが、尾道ではなかなか安宿というものが見つかりません。
まだスマホも普及していない時代、私の情報源は、精度の悪いガラケーと安宿の本でした。

ようやく見つけた宿は、尾道最安値ゲストハウス・アロ恵の家』

アポを取り、地図を手に尾道の坂やら階段やらを登って『アロ恵の家』へ。



“離れ”に泊まってね、と案内されたのは、朽ちかけたあばら家、もとい、古民家でした。
まあ、仕方ないわ。一泊2千円だもん。



宿代を払い鍵を渡され、

「私、今夜は向島に行くから」

と言い残し、近くのパン工房のパンをくれ、管理人の女性は去ってゆきました。

向島に行くってどういう事やろ?
若干の疑問は残ったものの、まあ、何とかなるでしょう。

部屋に入り、荷物をおろそうと電気をつけると、だんだん部屋の様子がわかってきました。

テレビ&クーラーは無し、蜘蛛の巣と戸の隙間はあり。
部屋には調度品と呼ぶにはほど遠い置物や、不用品と思われる箱やらが雑然と置かれています。

親戚の家に泊まりに行って、普段使っていない半分物置と化した空き部屋に泊めてもらう、ちょうどそんな感じの部屋でした。


尾道の衝撃の銭湯

一息つき、『アロ恵の家』の管理人さんに教えてもらった銭湯へでかけました。

途中の神社で素振りするため、息子はバットをさげています。



ぶらぶら歩いて25分、銭湯『大宮湯』へ到着。
見るからにレトロな雰囲気やん♥



子ども達と別れ、一人女湯へ。

中へ入ると、外観と同じく、床もロッカーも木でできています。
いかにも使い込まれた、見たことないほどの古めかしさ。
もちろん天井には扇風機。
年代物の体重計も。

とーっても素敵なんだけど、一つ困ったことが。

脱衣場が、番台に陣取っている頭髪の薄いオッチャンから丸見えなんですけど!?



 いったいどうしろと?
 脱ぐしかないけど。
 でも、オッチャンの前で?

辺りを見渡すもオッチャンからの死角なし。
普通、微妙に見え隠れする“ついたて”ぐらいあるだろが。

 どうする、どうする?
 たき子ピーンチ。

隣にいたおばあちゃんは、さっさと脱いで入っています。

 えーい!ままよ!!

私もオンナや、と覚悟を決め、ぱぱっと脱いで風呂場へ急ぎました。



そりゃあね、おばちゃんの裸なんか頼まれても見てくれへんとは思うわ。
でもでも、あの頃は、今よりは少し若いおばちゃんだったしね、そこは躊躇するでしょ!?

しかも脱衣場だけではなく、脱衣場と浴室を仕切るガラス戸もスケスケ
透明のガラス戸の向こうの浴場や湯船まで番台から見えているという、ラブホ並のオープンな設計です。

こうして根性試しのような行程を経て、やっと湯船へ。
 

浴室はタイル張りで、上の方に明かり取りの窓があります。
湯船はとっても小ぢんまりしています。
2✖1.5mくらいの角の丸い長方形で、お弁当箱を大きくしたような形です。

なかなかのドキドキ感のある銭湯でしたが、お湯は清潔でとっても気持ちよかったです♥



こうして、銭湯で汗を流してサッパリした私たち。
このあと、予想外の出来事が次々おこるのですが、それはまた明日よければ覗いてみて下さいね♪


 尾道は坂がいっぱい。猫もいっぱい。

小学生連れ『行き当たりばったりの旅日誌』しまなみ海道編②へ続く】

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④大島~今治
⑤今治~宮島~ヒロシマ
⑥広島の海