大阪市の小学校給食を作る『もずくとオクラのとろり汁』
大阪市小学校給食は美味しい
こんにちは、たき子です。
元、大阪市の小学生給食調理員です。
もうすぐ夏休みも終わり、また給食が始まる~と、ホッとしているご両親も多いのではないでしょうか。
特に働く親にとっては、給食って本当にありがたいですものね!
以前、同級生のお母さんに「給食ってマズイやん」と言われて悲しく思ったことがあります。
給食、美味しいですよ。
そりゃあ、人間ですから、たまには失敗もあるだろうし、中にはイマイチの腕の調理員さんがいることは否定はしませんが、全般的には美味しく工夫されているなと思います。
様々な工夫をしている給食
栄養のバランスも考えられているし、最近では沖縄料理などの郷土色も多くなってきました。
行事食も豊かです。
お月見には団子や小芋を使った献立が登場しますし、節分にはイワシ、端午の節句にはちまき、おせち料理においては、雑煮、きんとん、ごまめ、黒豆などが1月のうちに順番に登場します。
季節感を大事にしている点にも感心します。
学校給食では、積極的に夏野菜を使うのは9月まで。
オクラや冬瓜などは姿を消し、10月からはレンコンなどの根菜や、ほうれん草などの葉物野菜が登場します。
ほうれん草などは、たくさん土がついているし、虫も多いし、一枚の葉を3回ずつ洗わないといけないので、めっちゃ大変です。
それなのに、茹でたら嘘みたいに少なくなって、一人分これだけ!?と言いたくなるような量になるのですから。
オクラの調理は大変
今回の『もずくとオクラのとろり汁』は、ほうれん草とはまた違った苦労があります。
オクラを小口切りにするのですが、オクラのネバネバが包丁にまとわりついて、とっても扱いづらいんです。
少量なら気にならないこの作業も、大量となると普通のネバネバがスーパーネバネバになって、切れば切るほど切りづらくなってきます。
オクラを5個ほど並べてヘタを落として切る。
切ったらまた並べてヘタを落として切る。
ふとみると、切られるのを待ってるオクラはまだザルにてんこ盛り(もちろん巨大なザルです)。
ザルのオクラと、切り終えたオクラの量とを見て、切っても切っても終わらないような気になってくる。
そのうち、他の野菜を切り終えた調理員が合流し皆でオクラを囲んで黙々と切り始める…。
また、オクラを入れていた食缶(できた給食を入れてクラスに運ぶバケツのようなもの)の洗浄が大変。
オクラの種のネバネバは強力で、しかも濡れていると見つけづらく、ちゃんと洗ったつもりでも、乾かして次の日使おうとしたら食缶の底に種が残っていた、ということが必ずあるからです。
給食では、「異物」が入るなどあってはならないこと。
種がついていた食缶は基本使えませんが、予備が足りなくて使わざるをえない場合には、給食室の隅っこで水がとばないように慎重に洗い(調理中は、基本洗い物禁止なので)、乾燥させ、アルコール消毒をして、初めてもう一度使えるようになります。
学校給食の衛生管理は徹底しているのです。
そんな給食室あるあるをいっばい見せてくれるオクラ。
作るのは大変ですが、食べるのは美味しいですよね。
給食で登場するオクラ料理で、私が市橋好きなのがこの『もずくとオクラのとろり汁』です。
さっそく、レシピをどうぞ~♪
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大阪市小学校給食の再現レシピ
『もずくとオクラのとろり汁』
《材料》4~5人分
オクラ 1パック(8本前後)
生もずく 80g
えのきたけ 1/2株
絹ごし豆腐 1/2丁
だし汁 500cc
薄口醤油 大さじ1
塩 小さじ1/2
《作り方》
①だし汁に調味料を加え、サイコロに切った豆腐を入れる。
②いしづき取り半分に切ったえのきたけを入れる。
③洗って水をきっておいたもずくと、小口切りにしたオクラを入れて火を止めれば完成です。
材料がすべて、火を通しすぎないほうがいい食材なので短時間できるのもこの時期には嬉しいですよね♥
大阪市小学校給食では、豆腐はその年によって入れたり入れなかったりまちまちです。
塩もずくを使う場合は、塩抜きして下さいね。
片栗粉などを使わなくてもトロミがあって、つるんと喉を通ります。
もずくとオクラのネバネバパワー炸裂のすまし汁。
食べると体が喜ぶ感じがするんですよ。
ぜひ一度作って食べてみてくださいね♪
その他の大阪市小学校給食再現レシピ
【和風の煮物】
【ひじき豆】
【スープ煮】
【まぐろのオーロラ煮】
【すき焼き煮】
【高野豆腐の炒り煮 】
【切り干し大根の炒め煮】
【りんごのクラフティ】
【かぼちゃのクリームシチュー】
【冬瓜のうま煮】
【夏野菜のカレーライス】
【ビビンバ】
【変わりピザ】
【白菜のクリーム煮】
【鶏肉の○○焼き】
【冬野菜のカレーライス】
【電子レンジで作れる『中華おこわ』】
こんにちは、たき子です。
元、大阪市の小学生給食調理員です。
もうすぐ夏休みも終わり、また給食が始まる~と、ホッとしているご両親も多いのではないでしょうか。
特に働く親にとっては、給食って本当にありがたいですものね!
以前、同級生のお母さんに「給食ってマズイやん」と言われて悲しく思ったことがあります。
給食、美味しいですよ。
そりゃあ、人間ですから、たまには失敗もあるだろうし、中にはイマイチの腕の調理員さんがいることは否定はしませんが、全般的には美味しく工夫されているなと思います。
様々な工夫をしている給食
栄養のバランスも考えられているし、最近では沖縄料理などの郷土色も多くなってきました。
行事食も豊かです。
お月見には団子や小芋を使った献立が登場しますし、節分にはイワシ、端午の節句にはちまき、おせち料理においては、雑煮、きんとん、ごまめ、黒豆などが1月のうちに順番に登場します。
季節感を大事にしている点にも感心します。
学校給食では、積極的に夏野菜を使うのは9月まで。
オクラや冬瓜などは姿を消し、10月からはレンコンなどの根菜や、ほうれん草などの葉物野菜が登場します。
ほうれん草などは、たくさん土がついているし、虫も多いし、一枚の葉を3回ずつ洗わないといけないので、めっちゃ大変です。
それなのに、茹でたら嘘みたいに少なくなって、一人分これだけ!?と言いたくなるような量になるのですから。
オクラの調理は大変
今回の『もずくとオクラのとろり汁』は、ほうれん草とはまた違った苦労があります。
オクラを小口切りにするのですが、オクラのネバネバが包丁にまとわりついて、とっても扱いづらいんです。
少量なら気にならないこの作業も、大量となると普通のネバネバがスーパーネバネバになって、切れば切るほど切りづらくなってきます。
オクラを5個ほど並べてヘタを落として切る。
切ったらまた並べてヘタを落として切る。
ふとみると、切られるのを待ってるオクラはまだザルにてんこ盛り(もちろん巨大なザルです)。
ザルのオクラと、切り終えたオクラの量とを見て、切っても切っても終わらないような気になってくる。
そのうち、他の野菜を切り終えた調理員が合流し皆でオクラを囲んで黙々と切り始める…。
また、オクラを入れていた食缶(できた給食を入れてクラスに運ぶバケツのようなもの)の洗浄が大変。
オクラの種のネバネバは強力で、しかも濡れていると見つけづらく、ちゃんと洗ったつもりでも、乾かして次の日使おうとしたら食缶の底に種が残っていた、ということが必ずあるからです。
給食では、「異物」が入るなどあってはならないこと。
種がついていた食缶は基本使えませんが、予備が足りなくて使わざるをえない場合には、給食室の隅っこで水がとばないように慎重に洗い(調理中は、基本洗い物禁止なので)、乾燥させ、アルコール消毒をして、初めてもう一度使えるようになります。
学校給食の衛生管理は徹底しているのです。
そんな給食室あるあるをいっばい見せてくれるオクラ。
作るのは大変ですが、食べるのは美味しいですよね。
給食で登場するオクラ料理で、私が市橋好きなのがこの『もずくとオクラのとろり汁』です。
さっそく、レシピをどうぞ~♪
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大阪市小学校給食の再現レシピ
『もずくとオクラのとろり汁』
《材料》4~5人分
オクラ 1パック(8本前後)
生もずく 80g
えのきたけ 1/2株
絹ごし豆腐 1/2丁
だし汁 500cc
薄口醤油 大さじ1
塩 小さじ1/2
《作り方》
①だし汁に調味料を加え、サイコロに切った豆腐を入れる。
②いしづき取り半分に切ったえのきたけを入れる。
③洗って水をきっておいたもずくと、小口切りにしたオクラを入れて火を止めれば完成です。
材料がすべて、火を通しすぎないほうがいい食材なので短時間できるのもこの時期には嬉しいですよね♥
大阪市小学校給食では、豆腐はその年によって入れたり入れなかったりまちまちです。
塩もずくを使う場合は、塩抜きして下さいね。
片栗粉などを使わなくてもトロミがあって、つるんと喉を通ります。
もずくとオクラのネバネバパワー炸裂のすまし汁。
食べると体が喜ぶ感じがするんですよ。
ぜひ一度作って食べてみてくださいね♪
その他の大阪市小学校給食再現レシピ
【和風の煮物】
【ひじき豆】
【スープ煮】
【まぐろのオーロラ煮】
【すき焼き煮】
【高野豆腐の炒り煮 】
【切り干し大根の炒め煮】
【りんごのクラフティ】
【かぼちゃのクリームシチュー】
【冬瓜のうま煮】
【夏野菜のカレーライス】
【ビビンバ】
【変わりピザ】
【白菜のクリーム煮】
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【冬野菜のカレーライス】
【電子レンジで作れる『中華おこわ』】