おばちゃんDays

調理師たき子によるオオサカのおばちゃんブログ

大阪市の小学校給食を作る『かぼちゃのクリームシチュー』

暑くてもシチュー
こんにちは、たき子です。

元大阪市の小学校給食調理師がお送りする小学校給食レシピ、今回は『かぼちゃのクリームシチュー』です。

大阪市の小学校給食では、6月になると必ず登場する献立です。

なぜこんな暑い時期にクリームシチュー!?
と思われるかもしれません。

カボチャが夏に旬を迎えるからだと思いますが、やはり暑い時期のシチューは、見てるのも作るのも食べるのも暑く、毎年この献立が出てくると給食室では

「暑いわー、クリームシチュー」
「子ども達も暑いやろうに」

とため息をついたものです。

大阪市の小学校給食室に空調はなく、夏は40℃を超えることも珍しくはありません。
その、うんざりするような暑さの中で行われる給食作りですが、クリームシチューはルウを手作りするのでよけいに暑いんです。

味噌汁や煮物なら、おっきなしゃもじで時々かき混ぜるだけですが、ホワイトシチューのルウは焦がしてはいけないので、釜につきっきりで絶えず混ぜ続ける必要があるやっかいな献立なんです。

美味しいんですけどね。
人参やじゃがいもの代わりにカボチャなので煮込む時間は短くてすむし。

今年はまだ比較的涼しい日が続いています。
今のうちに、旬をむかえるカボチャのクリームシチュー、おうちでもいかがですか?

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大阪市小学校給食の再現レシピ
 『かぼちゃのクリームシチュー』




材料》4~5人分

 かぼちゃ   1/4個
 鶏モモ肉   1枚
 玉ねぎ    1個
 むき枝豆   お玉1杯
 シメジ    1/2株

 油          大さじ1
 市販のクリームシチューのルウ 2/3箱
 牛乳         300cc

作り方

①かぼちゃ、玉ねぎ、鶏肉は全て一口大に切る。

②油を熱し、玉ねぎと鶏肉を炒める。



③ひたひたの水で煮る。



④玉ねぎが8割方柔らかくなればカボチャとシメジを入れて煮る。



⑤カボチャがほぼ柔らかくなれば火を止め、シチューのルウを入れ優しく混ぜる。

⑥ルウが溶ければ弱火で煮込み、仕上げに牛乳とむき枝豆を加えれば完成です。



私は今回、市販のルウを使いました。

大阪市の小学校給食ではルウはバター小麦粉で手作りし、生クリームも入れていました。
本格的な味で美味しいです。
でも、バターが高騰し、途中からシチューのルウ作りもバターとサラダ油を混ぜるようになりました。

あとは、給食ではベーコンも入れ、しめじではなく水煮のマッシュルームを使っていました。

むき枝豆は、冷凍を使っていました。
生協なら冷凍のむき枝豆が手に入りますが、スーパーではあまりお目にかかれません。
私は今回は冷凍枝豆を解凍してサヤから取り出しました。

ちょっと面倒でしたが、枝豆はホワイトソースとの相性が良くてすごく美味しくなるし、彩りもキレイだし栄養価も高いので、省かずに入れるのがオススメです♥


丸ごとのかぼちゃを楽に切る方法

丸ごとの1個のかぼちゃを切るのって大変ですよね。

手を切りそうで恐いし、かぼちゃの途中までしか包丁の刃が入らなくて、どうしよう…みたいなことも。

以前働いていた大阪市の小学校給食室には、ほぼかぼちゃ専用に使うために、刃の両側に持ち手がついている、両手で切れる大きな包丁がありました。

でも、あまり使ったことがありません。

実は丸ごとのかぼちゃ、ちょっとしたコツを知れば楽に切れるんです。


頭ではなくお尻から

といっても、特別な単純な方法です。

かぼちゃを切るとき、たいていはヘタのついた頭の方から切ってしまいます。
頭はヘタもあり、形も丸みがあって転がりやすいから、安定感のあるお尻を下にして置くんですよね。私もそうしていました。

これが間違いなんです。



かぼちゃの断面を見ればわかりますが、ヘタの方の果肉が厚くてお尻のほうは薄いんです。
しかもお尻側のほうが柔らかい。



だから、かぼちゃはひっくり返して、安定しなければ布などを敷いた上に置いて安定させ、お尻から切る。



これが正解だったんです。

まあ、無理しなくても電子レンジで丸ごとチンしてもいいし、おまけのプチ知識でした♪


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