おばちゃんDays

調理師たき子によるオオサカのおばちゃんブログ

父の遺したウイスキーで梅酒造り

今年の梅酒ふたたび

今年の梅仕事は終わったつもりでした。

ところが、とある事情で梅の甘露煮を造りなおすことにし【梅の甘露煮造りなおしのエピソードはこちら】、残りの梅500gほどの用途を考えていて思い出したのが実家の戸棚のウイスキー。



父の遺品のサントリーロイヤルです。
未開封のまま飲まれることなく眠っていました。

酒呑みの私ですが、ウイスキーは苦手で、これまで手を出さなかったんです。

梅酒に使えるのかな?
箱を開けボトルの裏側を確かめてみると、

 

アルコール度数43%

梅酒造りには35%以上の酒が適しており、おあつらえ向きではありませんか。

氷砂糖も残っているし、仕込む瓶もジャストサイズがあります。

梅ブランデーは前に作って美味しかったけど、梅ウイスキーはどうやろう。

そもそもブランデーとウイスキーの違いって?

調べてみると、ブランデーとウイスキー、共に蒸留酒ですが、原料が違うらしいです。
ブランデーは果実、ウイスキーは穀物

なるほどなるほど。
ウイスキーで梅酒を作っても問題なさそうです。

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古酒のウイスキーで梅酒造り

アルコール度数や酒の種類としては良さそうだけど、酒自体が古くても大丈夫なんでしょうか?

いつ買ったものなのか、よくわかりません。
父が死んだ年を考えると20年ほど前のものなのかなあ。



よく見るとプレミアム12年とあります。

プレミアムって? 12年って?
もう一度裏のラベルを見てみると、



“樽の中から12年以上のモルトウイスキーとグレーンウイスキーを厳選してブレンド”

と書いてあります。
数年前のNHKの朝ドラ「マッサン」の場面が思い浮かびます。
マッサン、確かいろんな樽のウイスキー混ぜて、これや!みたいな味作ってたわ。

父が購入してから20年位、マッサン達が(?)仕込んだのが、そこから遡ること12年前とすると、少なくとも30年は経ってることになります。

そんな年季の入ったウイスキーを梅酒にするのは多少気がひけるのですが…。
選び抜いてブレンドしてるから封切りの一杯はぜひストレートで、って書いてあるし。
ストレートどころか、梅につけようとするなんて。

ごめん、マッサン。
でも、ええよね。
このまま置いておいても、戸棚の肥やしになるだけやもん。

意を決して開けてみると独特の香り。
ウイスキーって大人のお酒ですよね。

早速、仕込みにかかることに。



前回同様に洗って乾かしてヘタを取った梅を消毒した瓶に入れ、氷砂糖も入れて、マッサン仕込みの(?)ウイスキーをドボドボ注ぎ入れます。

梅酒の作り方はこちら

梅は買ってから1日経って青から黄色へなりかけてるけど、気にしない気にしない。
アルコール度数が高いから傷むことはないでしょう。きっと。



ホワイトリカーとは違い、最初から数年熟成させたみたいな色ですね。
早く飲んでみたいわ~♥

今回仕込んだ梅ウイスキーの分量は以下の通りです。

 梅     500g
 ウイスキー 1本(720cc)
 氷砂糖   300g



秘蔵のナポレオンは躊躇

今回はサントリーロイヤルを使いましたが、実家の戸棚にはまだ2本の洋酒が並んでいます。

一本は今回と同じサントリーロイヤル。
そしてもう一本は、ナポレオンカミュ

サントリーロイヤルは売っても1000円前後にしかならないので、来年また梅酒を仕込もうと思いますが、ナポレオンカミュ(ブランデー)は、古酒でも6000円位はするみたいです。

ためらうのは値段だけではないですね。

若い頃は安酒しか買えなかった父にとっては、ナポレオンは憧れの、とっておきのお酒でした。
だからこそ大切にとっておいた、その秘蔵のナポレオンを、飲まないまま死んでしまった父。

それを知っててちょっと売れないですよね。
まだ高校生の息子が成人した時、洋酒が好きなら飲んでもらえばいいし、飲まないならその時は梅酒にしようと思いながら戸棚に戻した2017年の初夏でした。


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