おばちゃんDays

調理師たき子によるオオサカのおばちゃんブログ

初めての『あんず酒』仕込み♪種の再利用にはご注意を!

こんにちは、たき子です。

あんずのお酒というと杏露酒(シンルチュウ)ですよね。

甘酸っぱくて香りがよくて、梅酒よりもマイルドな口当たりが美味しい中国のお酒です。

杏露酒は中国のお酒で作られているそう。
多分蒸留酒でしょうから、マオタイか何かで仕込まれているのかな〜?

このあんず酒もマオタイで仕込めば杏露酒になるのかもしれませんが、お高いのでここはいつものホワイトリカーで良しとしよう~。



というわけで生協で注文した杏。

実は生の杏を買うのは初めてなんだな。

スモモより若干おおぶりで、触った感じは桃みたい。
食べても美味しいんだって。

ひとつ食べてみればよかったなあ。
生のアンズって食べたことないのよね。
なーんにも考えず全部酒漬けにしちゃった『あんず酒』レシピをどうぞ〜♪


レシピ『あんず酒』



材料

 アンズ     500g
 氷砂糖     150g
 ホワイトリカー 700ml


作り方

①アンズは1つずつ優しく洗い、キッチンペーパーで1個ずつ拭いて乾かす。



②竹串でナリクチを取る。



③清潔なビンを消毒し(煮沸する・少量の焼酎を回して捨てる・食品用アルコールスプレーする等)、アンズと氷砂糖を交互に入れホワイトリカーを注ぐ。



ラベルに日付と材料を書いて貼れば仕込みの完成です。

温度変化の少ない冷暗所に保存。
時々優しくビンを揺すってあげます。

3ヶ月から飲めますが、1年ほど熟成させるようがより美味しく飲めます。
実も梅酒の梅のように1年以上漬けていてOK。

レモンを加えても良いようですが、初めてなのでシンプルにアンズだけで漬けました。



キレイですよね~~!
みかん酒の次にキレイ!

このオレンジ色がいいんだろうな~♪
見てるだけで元気になりそう。
見ると元気、だけど飲むと眠気。。。笑

それなのに、翌日には早くも色あせてきて、1週間も経つとすっかり茶色の球体に。
いのち短し恋せよ乙女。。。って短すぎやしませんか〜?



杏仁豆腐を作っちゃう?

あんず酒の完成楽しみだけど、取り出した実でアプリコットジャムを作るのが早くも楽しみです!

ちなみに杏の種も食べられるのだそう。
杏の種って杏の核、仁の事。

。。。?
この字面、何かを連想しませんか?

そう、答えは杏仁(あんにん)
杏仁豆腐』の杏仁なんだそうです。

杏仁豆腐は、今はほとんど牛乳をアーモンドエッセンスで香りづけして作るけど(杏とアーモンドは親戚)本来は杏の種の中の仁で作るものなんだって!

たき子ぜんぜん知らなかった!


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ものすご~く硬い種を割って中のアーモンドぐらいの仁を取り出して水と共にミキサーにかけるとココナッツミルクのような白い液体となりあの香りがしてくるのだとか。

その汁を濾して牛乳と砂糖と寒天を加えるとお馴染みの杏仁豆腐のできあがり!ってことらしい。


毒にご注意!

でもひとつ問題が。
杏仁には、なんとが含まれているのだそうです。
農林水産省からお触れが出てるからガセネタじゃないよ。

ちょっと農林水産省のホームページから抜粋してみましょうか。
ビワなどの種子(たね)や未熟な果実には、天然の有害物質が含まれています。平成29年、ビワの種子を粉末にした食品から、天然の有害物質(シアン化合物)が高い濃度で検出され、製品が回収される事案が複数ありました。ビワの種子が健康に良いという噂(うわさ)を信用して、シアン化合物を高濃度に含む食品を多量に摂取すると、健康を害する場合があります。個別の食品のシアン化合物濃度については、製造元にお問い合わせください。
熟した果肉は、安全に食べることができます。
ここで言うビワなどっていうのは、アンズウメモモスモモサクランボなどのバラ課の果物のこと。

青梅の毒もこれなんですね!
梅干しの天神さんもたくさん食べるとダメって言うし。

本式の杏仁豆腐は食べたいけど危険を犯してまで食べなくてもいいかな?
仮に自己責任で食べるとしても万が一苦味があるときは避けたほうがよいそうですよ。



作ってみるか、やめとくか?

いずれにせよ、一年もアルコールにつけた杏仁で杏仁豆腐が作れるかは謎なわけで、杞憂なのかもしれませんね〜(¯―¯٥)


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